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2022.09.04 11:30

米国で突如急浮上した「ライブコマース」企業Whatnotの実力

Getty Images

ベンチャーキャピタルによる投資が停滞する中、スポーツカードやレア玩具などのコレクター向けアイテムに特化したライブコマースプラットフォーム「Whatnot(ワットノット)」が2億6000万ドル(約356億円)を調達した。

Whatnotの共同創業者でCEOのグラント・ラフォンテーヌ(Grant LaFontaine)は、7歳の時にイーベイでポケモンカードを販売して以来、アイテムの収集にのめり込んだという。彼は20代になると、友人のLogan Headと一緒にクールなスニーカーを見つけて販売することに熱中した。しかし、2人はイーベイなどのサイトは使い勝手が悪く退屈だと感じたという。

そこで、彼は2019年に当時勤めていたフェイスブックを退職し、Headと共にWhatnotを設立した。彼らが目指したのは、コレクターたちがチャットしながらベースボールカードやレア玩具、コミックブックなどのアイテムを売買し、コレクションを増やす機会を提供することだった。

「我々は、新しい世代のコレクターが市場に参加しているという仮説を立てた。iPhone世代の彼らは、既存サービスの多くが昔から進化していないことに不満を抱えていると考えた」とWhatnotのCEOを務めるラフォンテーヌ(34)は話す。

設立から3年の同社は急成長を続けており、7月21日にアルファベットの投資部門であるCapitalGとDST Globalが主導したシリーズDラウンドで2億6000万ドルを調達したことを発表した。このラウンドには、他にアンドリーセン・ホロウィッツやYC Continuity、Bondが参加し、同社の評価額は37億ドルに達し、昨年の15億ドルから2倍以上に拡大した。VC投資が減少する中でのラウンドだったが、わずか7日でクローズしたという。

「Whatnotの成長は、他の急成長企業とは一線を画している。彼らは、強力で持続可能なビジネスモデルを構築しており、優位な立場にある」とCapitalGのゼネラルパートナー、Laela Sturdyは話す。
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編集=上田裕資

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