ビジネス

2022.08.31 09:15

サンリオなどから34億円調達のガウディ IPコラボで東南アジア進出へ

代表の石川裕也(提供=Gaudiy) 「僕の周りが優秀なので、僕以外のみんなが表に出るべき」というスタンスだ。

代表の石川裕也(提供=Gaudiy) 「僕の周りが優秀なので、僕以外のみんなが表に出るべき」というスタンスだ。

ブロックチェーン技術を活用したファンプラットフォーム「Gaudiy Fanlink」の開発、提供を手掛けるGaudiy(ガウディ)は8月31日、シリーズBの2ndとして9億円規模の追加調達を実施し、総額34億円となったことを発表した。

今年5月にKDDIなどから25億円の出資を受けたが、今回はサンリオが新たな投資家として加わった。サンリオがスタートアップに投資をするのは今回が初めてで、来春からキャラクターを使ったコミュニティ作りを展開していく予定だという。

グローバル展開を見据えて協業


Gaudiy代表の石川裕也(いしかわゆうや)は次のように話す。

「今回の協業は、サンリオさんからお声がけをいただきました。サンリオは今後、コンテンツをグローバルに展開していくことを目指しています。我々が、集英社やバンダイナムコ、ソニーミュージックなどエンタメ業界を担う企業とも提携してきた実績を評価してもらい、協業だけではなく出資もしていただけることになりました」

協業のイメージとしては、サンリオが保有するキャラクターのファンコミュニティをメタバース空間を含むGaudiy Fanlink上で展開し、グローバルにも提供していく。

石川は「具体的なところはまだ言えないですが、大きなプロジェクトなので期待していただきたい」と語った。

同社は、すでに8つのGaudiy Fanlinkを運営している。特に、人気漫画「約束のネバーランド」や「TOKYO IDOL FESTIVAL」のコミュニティが熱気を帯びているという。

「SNSコミュニティでは、芸能人やインフルエンサーなど、注目を浴びる人たちの情報が溢れ、一般人は自分と比較することで生きづらさを感じてしまいます。これからは一つのミッションに対して同じ方向を向いている、そういうコミュニティが台頭していく時代ではないでしょうか。まさに『推し活』のような活動こそがWeb3のコミュニティです」
次ページ > 海外展開に東南アジアを選んだ理由

文=江連良介 編集=露原直人

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事