セキュリティ問題と誤情報に満ちたSNSを削除する日がきたのかもしれない

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個人情報を引き渡し、コンテンツを作ってソーシャルメディア企業を儲けさせる時代はついにピークに達したのだろうか?

これは、のセキュリティ対策を巡るTwitter(ツイッター)への疑惑が噴出する今こそ適切な質問だ。ツイッターアカウントの相当数が実はボットであるというのが本当で、セキュリティ侵害によって私たちの情報がハッカーに露出していることも真実であるなら、この種のプラットフォームを全面的に見直すべきときがきたのかもしれない。そしてそれは、厳しい質問から始まる。今はツイッターを削除するときなのか? そしてFacebook(フェイスブック)も?

自分自身のために、私はこの質問を真剣に考えている。一方で私はソーシャルメディアアプリに価値があることを知っている。過去10年間、私は自分の記事へのリンクを投稿し、以前なら不可能と思われる形で読者とコミュニケーションをとることができている。

最新ニュースを求めてツイッターを探し回り、ウクライナのような場所の人たちが、不正義についてどのように投稿しているかについて何度も書いてきた。政治家や著名人とも以前では考えられないほど関わることができている。フェイスブックでは、たくさんの友だちや同僚、家族たちと何年にもわたって繋がっている。

直近のツイッターのスキャンダルについて考えていると、別のスキャンダルを思い出すかもしれない。おそらくそれは1つではないだろう。フェイスブックの問題リストは長すぎて把握するのが困難であり、一部の専門家は過去数回の大統領選挙に関する誤情報キャンペーンは、結果に深刻な影響を与えたとまで指摘している。

今も私は、ヒラリー・クリントンの健康状態の悪化に関するフェイスブック投稿(実際にはただのインフルエンザだった)をはじめ何百という誤情報を見たことを覚えている。

そして、数ある怪しい「健康科学」関連の記事について語りだしたらキリがない。科学が私たちを救うか、殺すか、それはツイッターを追いかけているかどうかで決まる。
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翻訳=高橋信夫

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