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2022.08.30 16:00

【8月第4週資金調達まとめ】再生可能エネルギーのヴィーナ・エナジー・ジャパンが53億6000万円調達

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、8月4週目の“注目のトピック”として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

ヴィーナ・エナジー・ジャパン


調達額:53億6000万円
調達先:三井住友信託銀行
備考:グリーンローンによる調達 / 三井住友信託銀行を主幹事とする協調融資

アジア太平洋域において最大級の独立系再生可能エネルギー発電を開発するスタートアップ。

同社はGlobal Infrastructure Partnersを主要株主とし、太陽光発電と風力発電のプロジェクトの開発、設計、調達、建設、運営管理を総合的に行っている。

シンガポール本社のほか、日本、韓国、台湾、タイ、インド、オーストラリア、インドネシア、フィリピンに本社および事業所を計67拠点持ち、開発・建設・稼働中の太陽光発電所、風力発電所、蓄電池発電所などを保有している。

2022年8月には、二本松上長折メガソーラー発電所(17MW)の建設資金としてグリーンローン53億6000万円を三井住友信託銀行を主幹事とする協調融資により調達したことを発表。

二本松上長折メガソーラー発電所は2023年の商業運転開始を予定しており、完成すると、年間約4000世帯へクリーンエネルギーを供給、火力発電所と比較において年間約11445トンの温室効果ガス排出量削減と年間約1600万リットルの節水が可能となる。

メディカルフォース


調達額:6億円
調達先:ANRI / ALL STAR SAAS FUND
備考:シリーズAラウンド

自由診療クリニック向け電子カルテ・予約管理システム「medicalforce」を提供するスタートアップ。

「medicalforce」は、美容クリニックの現場業務を一気通貫で管理・連携することができるAll in One SaaS。

予約、問診、カルテ、会計をはじめとする日常業務だけでなく、経営管理ダッシュボードやCRMを搭載し、経営や集患の強化にも活用することができる。

これ一つで、“予約情報から患者の診療歴を確認できない”、“部屋・機器・スタッフごとの予定が分かりづらい”、“Webだけで予約が完結しない”などといったクリニック運営での課題を全て解決することが可能だ。

同サービスは2022年8月現在、導⼊院数が110院を超えている。

2022年8月、シリーズAラウンドにおいてALL STAR SAAS FUND、ANRIを引受先とした第三者割当増資により総額6億円の資金調達を実施。

今後、美容医療のみならず自由診療を提供する医療の現場にサービスを提供し、自由診療の新たな経済圏の形成に挑んでいく。
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文=STARTUP DB

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