国連環境計画は「Food Waste Index Report 2021(食品廃棄指標報告2021)」の中で、各国が食品廃棄に関するデータを活用し、この問題を防ぐための国家戦略を導くよう呼びかけています。
また、国連食糧農業機関(FAO)は、世界の食糧の少なくとも3分の1は、収穫されてから消費者に販売されるまでに、食糧サプライチェーンの中で失われる、また悪くなる、といった状況にあるとしています。。
これを是正するため近年では、人口の15%以上が十分な食料を確保できていないアフリカのルワンダで、Food Waste Reduction and Management Task Force(食品廃棄削減・管理タスクフォース)が立ち上げられるなど、対策も行われています。
世界経済フォーラムのイニシアチブの一つとして毎年開催されるFood Waste Challenge(食料廃棄削減チャレンジ)は、家庭や企業、社会全体における食料廃棄に取り組むためのアイデアを生み出すためのコンテストです。
優勝したアイデアには、提案をさらに発展させるための資金として5000ユーロが提供されます。
あらゆるデバイスがつながった今日において、IoTなどのテクノロジーは、小売業における食品鮮度の管理・改善に役立っています。そして消費者は、スマートフォンのアプリを使うことで、まだ食べられるにも関わらず消費されない食品が、埋立地に捨てられるのを防ぐこともできます。
(この記事は、世界経済フォーラムのAgendaから転載したものです)
連載:世界が直面する課題の解決方法
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