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2022.08.31

年間219万人が来館。Forbes JAPAN が「チームラボボーダレス」という現象の秘密に迫る

2018年6月21日にお台場に姿を現した世界に例のないデジタルアートミュージアムである「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless」。

世界のアート界を驚愕させ続けていたチームラボと、都市のグランドデザインを描き続けてきた森ビルが共同でつくり出したこのミュージアムは開館した翌年に、合計219万8284名の来館者数を記録。単一アート・グループの美術館としてのギネス世界記録に認定された。来館者の国籍は160以上の国・地域に及んでおり、来館者の半数が外国人だった年もある。

テクノロジーを駆使したアートがなぜ、ここまで多くの人を魅了したのだろうか?

チームラボボーダレスを体験した世界の重要人物たちに、ここに足を運んだ理由やここから受けたインパクトやインスピレーションを総力取材したのが本日発売の『Forbes JAPAN 10月号別冊 teamLab Borderless 世界が体験した「チームラボボーダレス現象」』である。

世界のアート界をリードする3大メガギャラリーのひとつであるペースギャラリー。CEOのマーク・グリムシャーは次のように語った。

「チームラボの作品、その空間を体験したとき、みんなが"何かが変わる"と感じた。Evolution(進化)とでも表現したらいいのか― ? 確かに、その日から何もかもが変わった。進化したんだ。それまでの私たちはオールドファッションで退屈なビッグギャラリーのひとつになりかけていたのかもしれない。だけど、あの日を境に次世代のアートの姿が、そしてギャラリーの新たな役割が見えてきたんだ」

この一冊では「体験」「実際にチームラボボーダレスに触れた生の声」を重視した。なぜならマーク・グリムシャーの言葉にあるように、その時その場で感じた何かこそがチームラボボーダレスの本質であるからだ。

以下の目次にあるように国内外で活躍する世界の重要人物の声を集めた。手にすることで「なぜわざわざ国外からチームラボボーダレスのために足を運んだのか」「彼らが受け取ったインスピレーションはどのようなものだったのか」といった謎が解けるはずだ。


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【目次抜粋】
<巻頭インタビュー>
猪子寿之(チームラボ代表)

▶︎Chapter.1 Art━━アートが生まれるバックボーン
Marc Glimcher(ペースギャラリーCEO)/眞田一貫(ギャラリスト)/Barbara London(キュレーター、ライター)/Laura Lee(フロリダ州立大学 准教授)/Lars Hinrichs(デジタルアートミュージアム 〈ハンブルク〉創設者)/片岡真実(森美術館 館長)

▶︎Chapter.2 Technology━━テクノロジーが支える世界
Jon Favreau(俳優、映画監督)/Luke Wood(Beats by Dr. Dre〈Beats〉元プレジデント)

▶︎Chapter.3 Physicality━━場所とは身体性である
宮津大輔(横浜美術大学 教授)

▶︎Chapter.4 Culture━━新たなる文化の創造
陳 楸帆(SF作家)/Flying Lotus(音楽プロデューサー、DJ、ラッパー、映画音楽家、映画監督)/Swizz Beatz(ヒップホップアーティスト・プロデューサー)/ぞのさんっ(映像クリエイター)

▶︎Chapter.5 Education━━共創という教育、人類への教育
Felix Barrett(芸術監督)/Grimes(ミュージシャン)

【Cross Talk】4年間の共創を経て、見える目的地の姿 チームラボボーダレスが向かう進路
猪子寿之(チームラボ代表)×杉山央(森ビル)

●【Column】Future Park「未来の遊園地」から望む他者との自由なクリエーション
● teamLab’s HISTORY 2000-2022 アート史に残る作品から追うチームラボ、20年の旅路
● 街づくりにアーティストが参画。文化・アートが「都市の磁力」を増強する
次ページ > チームラボボーダレスの圧倒的な集客力は経済効果としても現れている。

文=Forbes JAPAN

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