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2022.08.31

年間219万人が来館。Forbes JAPAN が「チームラボボーダレス」という現象の秘密に迫る


いっぽうで、チームラボボーダレスの圧倒的な集客力は経済効果としても現れている。

開業後のインパクトは、お台場から周辺に波及した。青海駅の乗降客数は前年比で1.5倍となり、チームラボボーダレスに隣接して営業していた商業施設「ヴィーナスフォート」の入館者数も、1.2倍にアップしている。

チームラボボーダレスの誕生に大きな貢献を果たした森ビルの杉山央は、

「都市は独自性を打ち出さなければ、世界の人々から選ばれません。そもそも没個性の街は豊かな街だと言えないでしょう。では、没個性的な街づくりに傾斜しがちな状況に一石を投じ、都市づくりに新たな価値を与えられるのは誰か―? この使命を負っているのは不動産ディベロッパー自身だと考えています」

と語る。たしかに森ビルは六本木ヒルズにおいて森美術館を中心に周辺エリアも巻き込んで文化や芸術の力による都市づくりを進めてきた。このような取り組みの一つひとつが東京という都市の「磁力」を高める一助になるという強い思いがあるのだという。

そんな「街づくり」という面においても多大な影響を与えたチームラボボーダレスが2022年8月24日、2023年に竣工・開業予定の「虎ノ門・麻布台プロジェクト」に移転オープンすることが発表された。チームラボボーダレスの終わりなき進化は続くのだ。

文=Forbes JAPAN

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