ビジネス

2022.09.01 06:30

歯科治療スタートアップ、アクセス改善を掲げ資金調達に成功


だが、デジタルヘルスによって医療制度の非効率を是正できるという魅力的な機会を得て、ベケットはビジネスを通じて医療分野に復帰した。

ベケットと、共同創業者のスティーブ・シーゲル(Steve Seigel)は、別の会社を立ち上げ、売却したあと、他のデジタルヘルス・スタートアップへの投資を始めた。彼らは歯科治療とその料金体系についてたびたび検討したが、市場のなかに解決策は見いだせなかった。

「この分野はあまりにもテクノロジーの普及が遅れていて、ほとんどイノベーションが起こっていないように思えた」と、ベケットは言う。「ホテルや航空券をオンラインで予約する人の割合は、おそらく90%に達するだろう。しかし歯医者については、いまだに2人に1人は友人の紹介を頼っている。悪いことではないが、効率的なプロセスとはいえない」

ベケットとシーゲルは、創業と同時に手応えを感じた。フロッシーがアリゾナ州フェニックスでベータテストを開始したその日の夜、スタートとほぼ同時に最初の予約が入った。最初の患者は、翌朝9時に診察を予約した。

2022年、デジタルヘルスへの投資は昨年と比べて沈静化しているものの、いくつかのオーラルケア・スタートアップが投資家の注目を集めた。こうした企業の多くは、特定の商品を売りにしている。ヴィーガン仕様のオーラルケア製品、口腔内細菌叢の自宅検査キット、新型の歯ブラシ、美容歯列矯正器具などだ。

一方、2020年に3700万ドルを調達したテンドは、こうした傾向とは一線を画し、歯科治療のあり方を再定義し、処置室での体験を向上させることに特化している。

フロッシーは、新たに獲得した資金をもとに事業を拡大し、操業エリアをアリゾナ州、ニューメキシコ州、ミシガン州など、中西部と北東部に広げる計画だ。ゆくゆくは全米展開も視野に入れている。

forbes.com 原文

翻訳=的場知之/ガリレオ

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