同アワードは、米国版で2011年にスタート。毎年アートやテクノロジー、教育、メディアなど様々なカテゴリーから30人を選出する名物企画で、各国版が世界中で実施されている。日本版は今年で5回目。
受賞者の審査基準は3点で、まず30歳未満の日本人もしくは日本を拠点に活躍している人物であること。次に、現在グローバルな舞台で活躍をしている、もしくは今後グローバルに活躍することが期待されていること。そして、業界の常識を覆す挑戦をしていること。
今年の受賞者の特徴は「ボーングローバル」。Web3起業家の渡辺創太やK-POPグループ「NCT 127」のユウタなど、活動領域がビジネスであれエンターテインメントであれ、最初から「世界」を舞台としてとらえている受賞者が多かった。
授賞セレモニーには、30名の受賞者から、大平修蔵、江﨑文武、げんじ、長谷川ミラ、Reiの5人が登壇した。
25歳までにこの賞に選ばれることが目標だった
セレモニーの冒頭では、Forbes JAPAN編集長の藤吉雅春が「日本の30 UNDER 30では、これまでに150人の受賞者が輩出されました。今年も、すでに世界的に羽ばたいている人や、これから世界に羽ばたいていかれる方が揃っています。私がSNSで雑誌の告知をした際には、見たことのない様々な言語でのリプライもあって、国境を超えたイベントになったなと実感しました」と挨拶した。
授賞式では、エンターテインメント部門に選出されたモデル・俳優・DJの大平修蔵が、トロフィーを受け取って「SNSを通じて世界中の方々とつながり、地球上のすべての人たちに愛や幸せ、そして笑顔を届けることを自分なりの方法で続けてきました。この賞をいただけたことで、それが報われたと思いますし、背中を押されたような気がします」と喜びを語った。
モデルの長谷川ミラは、今回の受賞を受けて「20歳の時に決めた目標が、25歳までにこの賞に選ばれることだったので、こうしてちょうど25歳で受賞できて感動しています。引き続き社会問題について、楽しくかっこよく、自分らしく発信していければと思います」と笑顔をみせた。
さらに、音楽家の江﨑文武は「まだ社会に貢献できたり、世の中のためになるような活動が十分にはできてはいない」としつつも、「自分のつくっている音楽で毎日を楽しく過ごせたり、音に興味をもってくれたりする人が少しでも増えたら」と思いを語った。
YouTuberで起業家のげんじは、「最初はSNSでファッションの情報を発信して、服の楽しさや魅力を伝えていました。アパレルブランドを立ち上げたことで、服の商品としてのすばらしさや着る時の楽しさなど、発信の幅が広がっていきました。今後は、自分のことを知らない人にも届くようなブランドに成長させると同時に、引き続き情報発信を頑張っていきたいです」と豊富を述べた。
「帰国子女で、言語に対してコンプレックスを抱いていた」というシンガー・ソングライターでギタリストのReiは「音楽という第三の言語との出会いにより、世界とつながることができました。音楽の力によって孤独に苦しんでいる誰かが、解放されたり、人を愛する美しさに気づくことができたらいいなと思っています」と語った。