面接官が遅刻して謝罪しなかった場合には、そのことを記憶しておこう。もし相手が準備不足であったり、履歴書を十分に読んでいなかったり、LinkedIn(リンクトイン)のプロフィールをチェックしていなかったり、あなたやあなたの経歴を知るためのデューデリジェンスを行なっていないようでは問題だろう。
レイオフ、採用凍結、ジョブ廃止が一般的になってきている中で、採用関係者は組織で何が起こっているのかを伝える義務がある。景気が悪くなった場合には解雇される可能性があるのかどうかを、正直に提示しなければならない。今回の仕事が廃止されないことを雇用契約書に書き加えてもらえるかどうか尋ねてみよう。最近業務縮小があったかどうかを尋ねてみよう。もしそうなら、どのような対処が行われたのだろうか? もし面接官がこの話題をうまくかわそうとするなら、お互いを尊重し合う関係の始まりとしては良いサインではない。
現実を知らない
多くの場合、経営者は雇用市場に疎いものだ。このため報酬に関する最新のデータを保有していない。ある分野がどれだけホットであるかを知らないのだ。出来の悪い上司は一般的に、その仕事に必要な経験を持っている人がどれだけいるかに対する知的好奇心がない。
彼らは、多くの人がその役割を気に入り、業界標準より低い給料で引き受けるだろうと思い込んでいるだけなのだ。現実の情報を確実に提供できる情報源を探すのではなく、好戦的かつ傲慢に自分たちは最善を知っていると思い込み、その誤った思い込みと矛盾する情報はすべて排除してしまう。
決断するのが怖い
最近、面接期間が3カ月から6カ月に延びている。その間に最大10人ほどの人と面接することを求められる。そうした人たちの多くは、あなたが会社でやることとはあまり関係ないことが多いが、とにかく採用プロセスには引っ張り出されてくる。こうしたことが起きるのは、採用担当者が自分の意思決定プロセスに自信が持てず、候補者の選択を他者に検証してもらう必要があるからだ。
失礼なほど低い報酬の提案
いよいよ決定段階になって、会社はどのような対応をしてくるだろうか? 通常なら、企業は事前に応募者の希望報酬を知って、その希望に沿った、あるいはそれ以上の報酬体系を提示するものだ。
会社は、誤解なく全員が同じ考えを持てるように、あらかじめ適正な数字を考え、その範囲を共有しておく必要がある。半年間面接を受け続け、10人もの人に会った後、マネージャーがあなたの期待を大きく下回るオファーを出してきたとしたら、明らかに悪いサインだ。それは彼らの交渉スタイルかもしれないが、ほとんどの場合、彼らは平然とあなたの価値を安く思い込ませようとしているのだ。
悪いサインを見たら逃げよう
もし、上に挙げたサインや関連するサインが見られたら、今回の会社は見送って次の機会に移ることを検討してほしい。無理やり進んでも、侮辱され、無視され、虐待されたと感じることになる。会社を好きなのはわかるが、一方通行の関係になってしまう。
他にもすばらしい仕事、会社はあるし、すばらしい経営者もたくさんいる。自分に合ったものを見つけるまで、探し続けるのは自分の責任なのだ。
(forbes.com 原文)