キャリア・教育

2022.08.28 07:00

面接はデートのようなもの うまくないマッチングを示すサイン

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相手が「運命の人」になることを期待してデートは始まる。だがロマンスを求め、パートナーを見つけようとするあまり、明らかな警告サインを見落とすことがある。

就職面接は、いろいろな意味でデートに似ている。あなたはその会社に惚れ込んでいて、その会社で働くことに憧れ、その仕事を得るためには何でもするつもりだ。その役割を追求するあまり、会社からどんな扱いを受けてもそれを無視したり、受け流したりする。

ここでは、仕事に魅せられ、チャンスに目がくらみ、明確かつ批判的に考えていないときに、気をつけるべきいくつかの赤信号を紹介する。

職務記述書の赤信号


会社へのアプローチは職務記述書から始まる。どんな新しい関係もそうあるべきだが、あなたは嘘がなく透明性のある扱いを受けるべきだ。求人情報には関連するすべての要件、責任、報酬が記載される必要がある。その説明には、その職務がリモート、ハイブリッド、オフィス内のいずれであるかが明示されている必要がある。

その職務が自分に適したものかを判断するために、適切な判断材料が提示されなければならない。職務記述書が10~20の箇条書きで構成され、それらがすべてのスキルや経験を非現実的なレベルで要求し、あまりにも多くの仕事を要求して、報酬がその仕事に見合わない場合は、警告のサインだ。

会社や経営陣が、候補者が持つべき経験について非現実的な期待を持ち、同じ業界の他社が提示する給与と競争できるような正しい価格を提示するための時間をとったり努力をしなかった可能性があるからだ。これらのことは、最終的に入社した場合に待ち構える、将来の問題を予見させるものだ。

面接日の設定が粗雑に行われる


面接官がどのように面接を設定するかに注意しよう。都合のよい曜日や時間帯を聞いてくるのが丁寧な対応というものだ。こちらからいくつかの選択肢を提示したのに、先方の責任者が強引に自分の都合の良い時間帯を要求してくるようなら、共感能力に欠け、ちょっとしたいじめ体質なのかもしれない。

応募者の準備を整えさせるために、会社側は面接の回数、所要時間、面接する人の名前と肩書きを提示する必要がある。このような情報が提供されれば、何が起こるかを知り、話すことになる人々についての下調べをすることができる。もし、その会社がこうした情報を提供せず、採用プロセスでのコミュニケーションを行わずに、フィードバックも提供せず、数カ月間なしのつぶてになるようなことがあれば、それは目に余る赤信号だ。

採用担当者の失礼な行動


面接での接し方にも気を配ろう。採用担当者は、優しく自己紹介をし、礼儀正しく世間話をして、あなたの近況を尋ねるべきだ。そして自然で自由な会話が続くことが期待される。

人事担当者や採用担当者が、面接で尋問のように振る舞い、冷たく冷淡な印象を与える場合は、注意が必要だ。面接官の口調によく耳を傾けよう。その上司候補は、あなたを見下したり、あなたの質問を無視したりしていないだろうか? そしてその人物は、会話を横柄で不愉快な態度で遮ったりしていないだろうか?
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翻訳=酒匂寛

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