1年半以上前から社会問題のことを毎日発信し続けてきた私でも、知らないこと、徹底できていないことはまだまだある。
そこで今回は「段階的なサステナブルを肯定しなければ世界は変わらない」というテーマで、みなさんに伝えたいことをまとめていく。
千里の道も一歩から
「地球温暖化を防ぐために残された時間はあと4年」
「2050年までに海洋プラスチックが魚の量を超える」
などと聞くと焦るかもしれないが、いきなり完璧を目指すのは難しい。
徹底したほうが環境に優しくても、我慢していては精神的にサステナブルでなくなってしまう。
「千里の道も一歩から」というように、小さくても着実な一歩を積み重ねていけば世界は変えられるはずだ。
「正しさ」よりも「楽しさ」
持続可能な社会を実現するためには、環境問題への関心が高くない人も巻き込まなければならない。
そこで必要になってくるのが「正しさ」よりも「楽しさ」。
環境問題の深刻さを訴えると熱意の高さが逆に障壁になってしまうため、「サステナブル=おしゃれで楽しい」という風潮を作っていくことが大切だ。
ファッション感覚だとしても、やらない善よりやる偽善である。
全員が+1を目指す
これから始める人は「マイボトルを持ち歩く」とか「丁寧にゴミを分別する」みたいな小さなことから取り組めば良いし、すでに実践している人はその先に挑戦すれば良いのだ。
大事なのは全員がそれぞれの段階に合わせて+1を目指すことであって、始めたばかりの人を「もっと環境に配慮すべき」と責めたり、熱心に取り組んでいる人を意識高い系と揶揄したりするのはマイナスでしかない。
企業の小さな一歩も応援する
うわべだけの環境活動「グリーンウォッシュ」への警戒心が高まり、SDGsの取り組みをアピールする企業に嫌悪感を抱く人は多いだろう。
しかし、企業はたくさんの従業員を抱え、生活を支えるために利益を維持しなければならないことを考えると、個人と同じように少しずつ進める必要がある。
小さくても着実な一歩であれば、改善点を伝えつつ応援するほうがいいだろう。
小さな一歩を非難する人が増えると、環境活動を行う企業が減ってしまう。