アプリ開発者のアレッサンドロ・パルッツィ(Alessandro Paluzzi)によると、インスタグラムは人気の写真アプリ「BeReal」を模倣した「IG Candid Challenges」という新機能を実験中だ。この機能で、ユーザーは、毎日違う時間に通知を受けたら2分以内に写真を撮影し共有するよう促される。画像はその後、そのチャレンジに参加している他のユーザーと共有されるという。
IG Candid Challengesでは、フロントカメラとリアカメラが同時に起動するデュアルカメラモードが使用され、ユーザー自身の画像も撮影される。パルッツィは、まだリリースされていないこの機能のスクリーンショットをツイッターに投稿しており、ニュースサイトのEngadgetは、これがインスタグラムの社内の試作品だと述べている。
#Instagram is working on IG Candid Challenges, a feature inspired by @BeReal_App
Add other’s IG Candid to your story tray. And everyday at a different time, get a notification to capture and share a Photo in 2 Minutes. pic.twitter.com/caTCgUPtEV — Alessandro Paluzzi (@alex193a) August 22, 2022
IG Candid Challengesの機能が、Z世代の間で人気のアプリのBeRealを模倣したものであることは明らかだ。現在、米国のアップストアの無料アプリランキングで1位のBeRealは、通知が来たら、2分以内にありのままの姿を撮影して投稿する「盛れない」写真共有アプリとして人気を博している。同ランキングで11位のインスタグラムがその機能を真似するのは自然なことかもしれない。
ただし、BeRealはインスタグラムのようなフィルターや画像の編集を禁止しており、インスタグラムのIG Candid Challengesが、それと同じものになるかどうかは不明だ。
BeRealは言わば、インスタグラムが作り上げたインフルエンサー中心のSNSへのアンチテーゼとして作られたアプリで、その中核機能がインスタグラムに取り込まれるのは残念なことかもしれない。しかし、仮にこの機能が実装されても、インスタグラムがかつての勢いを取り戻せるかどうかは分からない。
(forbes.com 原文)