Mission Lane(ミッションレーン)のピープルオペレーション責任者であるエイミー・ウィリアムスは、ハイブリッドワークのもう1つの障壁は「非同期の仕事を同期させること」だという。「全員が同時にオフィスにいた時代は、同じ時間帯に作業をしていたので、チームメイトのデスクに行って質問したり、プロジェクトについて話し合ったりすることが簡単にできました。私たちは、社員が最も生き生きと働ける場所で個別に働けるようにしたいと考えています。課題はその同時性が失われないようにすることなのです」
とはいえ、十分な注意と配慮が注がれていれば、ハイブリッドワークにも対応できる(物事が適切な視点から眺められていればの話だが)。Embrace Pet Insurance(エンブレイス・ペット・インシュアランス)の社長であるブライアン・マシアスは「電子メール、Teams(チームズ)、Asana(アサナ)、Targetprocess(ターゲットプロセス)など、コミュニケーションやビジネスプロセスを効率化する無数のテクノロジーソリューションのおかげで、ハイブリッド環境やリモート環境でも効率的に仕事ができています」と語る。「しかし、生産性は人生やビジネスに対するKPIの1つに過ぎません。廊下で同僚と立ち話をしたり、オフィスに立ち寄って簡単な質問をしたりすることには意味があるのです。同じ答えを得るために何度もメールをやり取りするよりも役に立つし、より個人的なつながりを築くこともできます。人間には社会的な絆が必要です。私たちは1週間の多くの時間を仕事に費やしています。チームメンバーとそうしたつながりを作るのは自然なことですが、Teamsやビデオ通話ではそれが難しいのです」
ハイブリッドワークを成功させる鍵は「人間優先のアプローチを適用し、個人が生き生きと働けるようにすることです」とウィリアムスはいう。「たとえば、非同期の課題に取り組むには、チームでオンラインのグループミーティングを設定して、いっしょに非同期の作業を行うことをお勧めします。これにより、従業員は同僚の気持ちに触れたり、アイデアに対するちょっとしたコメントを受けたりすることができます。ハイブリッドワークのもう1つの課題と機会は、従業員を総合的に支援することで、企業とそのミッションとのつながりを維持することです。雇用主はこれを真剣に受け止める必要があるのです」
(forbes.com 原文)