バイオ発電する絆創膏を東北大が防水仕様に 治癒促進や沈痛などの効果をより身近に

東北大学大学院工学研究科の西澤松彦氏のグループが、水中でも駆動する「バイオ発電スキンパッチ」の開発に成功したと発表した。

これは、水で濡らしてから皮膚に貼り付けると単体で発電して皮膚に微細な電流を流す絆創膏状のもの。「イオントフォレシス」という技術により生体組織に薬剤を効率的に送り込めるようになり、傷の治癒促進や鎮痛および薬剤浸透(美容・医療)に効果がある。

「バイオ発電スキンパッチ」は、すべて有機物で構成された使い捨て可能なもので、安全かつ安定性にすぐれているという。

すでに、製品化に向けた取り組みや化粧品メーカーとの実証実験を行なってきたが、水中では発電効果が激しく低下するため、日常的な利用が難しいケースが想定されていた。今回、極小の酸素タンクや防水フィルムなどの活用により、水中でもある程度発電でき、ふたたび空気中に取り出すと数十秒でタンクに酸素を取り込める仕組みを開発した。

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