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2022.08.22

中国シャオミの純利益が83%マイナス、スマホ需要低迷で

Xiaomi(シャオミ)/Getty Images

北京に本社を置く世界第3位のスマートフォンブランド「シャオミ(Xiaomi)」の第2四半期(4月〜6月)の純利益は、前年同期比83%減の13億9000万元(約280億円)に急落した。同社は8月19日の決算発表で、「世界的なマクロ経済の逆風」を受けたと述べている。

売上高は、海外および国内での出荷台数の減少により、前年同期比20%減の701億元となった。香港市場に上場するシャオミの株価は、ここ1年間で52%下落している。

同社のCEOのレイは、フォーブス・チャイナが毎年発表する中国本土のCEOランキングの2021年版の首位に立ったが、18日に発表された2022年版では圏外に沈んでいる。

調査会社カナリス(Canalys)が先月発表した第2四半期の世界のスマートフォンの出荷台数は、需要の低迷により前年同期比で9%減少し、サムスンとアップルがシャオミを抑えて1位と2位につけた。

5月に発表されたフォーブスの世界のトップ上場企業リスト「Forbes Global 2000」で292位にランクインしたシャオミは、2024年から電気自動車(EV)の量産を開始すると述べており、19日の声明でその計画を再確認した。ただし、同社のEVはテスラやBYDらとの厳しい競争に直面することになる。

レイの保有資産をフォーブスは98億と試算している。彼はソフトウェア会社のキングソフトや、以前はYY.comの名称で知られたナスダック上場のソーシャルメディアプラットフォーム「JOYY Inc.」の投資家でもある。

編集=上田裕資

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