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2022.08.23 15:00

生産性向上と監視技術は企業に「危機」ももたらす

Getty Images

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新しいテクノロジーが職場にもたらす利点や利益には、リスクやマイナス面がともなうことがある。生産性向上ソフトと監視装置は、その最新の例だ。

ニューヨーク・タイムズは「従業員の能力を最大限に引き出そうとすることは、何も新しいことではない。そして、何らかのかたちで従業員の責任を明確にすることは、組織の成功に不可欠である。しかし、粗雑な指標を用いながら従業員の行動を分単位で追跡することは、歴史的に受け入れられていたものよりも、より積極的な責任の問い方である」と報じている。

効率性の向上


検索マーケティング会社Searchantの創設者であるマーカス・クラークは「組織は生産性と監視技術を使用して、従業員の効率を改善し、顧客をよりよく理解し、従業員のパフォーマンスを追跡することができます」とメールで述べた。

管理職の支援


クラークは「従業員の生産性と活動をリアルタイムで追跡できることで、管理者は従業員のパフォーマンスを把握し、潜在的な問題を早期に発見することができます。また、従業員がどのように時間を使っているかを把握し、それに応じてワークフローを最適化することができます」と付け加えた。

Bariatric Journalの創刊者であるネイサン・リチャードソンは、監視技術は「データセンターのような機密性の高い場所での従業員の行動を監視するのに役立ちます」と指摘している。

「監視技術は企業にセキュリティを提供し、犯罪の抑止や資産の保護に活用することができます。さらにカメラの映像は、窃盗や従業員の不正行為など、潜在的な事件の調査に使用することができます」と続けた。

リスクとマイナス面


CEOと企業関係者を対象とした調査では、それらが解決するよりも多くの問題を引き起こす可能性のある生産性や監視プログラムに関する問題がリストアップされた。

医療従事者向けの個人向け金融会社LeverageRxのCEOであるレット・スタッベンデックは、メールで「監視技術の使用は、私の職場でいくつかの問題を引き起こしたかもしれません」と認めている。

「例えば、従業員が倫理的な懸念を持ち、プライバシーを侵害されているように感じたのです。ある社員は、私たちは社員を信用していないのではと懸念を示しました。私はそれが彼らの間で恨みを買い、従業員の士気を大いに低下させていることに気づきました」

「従業員の気持ちを傷つけると彼らはやる気をなくし、生産性は下がり、もっと悪いことには組織を去ってしまう可能性があります」と、彼は結論づけた。
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翻訳=上西 雄太

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