そこに登場するのがフリーランスの人材だ。景気後退の可能性の中で、調査対象となった企業オーナーの43%が、人手不足を補うためにフリーランサーを雇用する予定だと答えている。回答者の大多数(81%)がすでにフリーランサーを利用して正社員をサポートしていることを考えると、この動きは理解できる。さらに企業はギグワーカー(必要に応じて一時的に働く人材)の方が効率的だと考えているだけでなく、40%は独立系の人材の方が採用のための人材プールが大きいと答えている。一方、米国のフリーランスの労働力は増加の一途をたどっており、その勢いは衰える気配がない。
自分が自分の上司になり、スケジュールを自分で決められるというのは魅力的ではないだろうか? ここでは、今こそフリーランスへの転身を検討する絶好の機会であると考えられる理由をいくつかご紹介しよう。
自由度が高い
多くの人がリモートワークに慣れ、しかもそれを好むようになった今、フリーランスのキャリアを考えることは大きな飛躍ではない。フリーランスであれば、いつ、どこで、どのように働くかを自分で決めることができる。また、小さな子どもや高齢のご家族の介護がいる場合、フリーランスになれば、あなたを必要とする人たちに自分の力を割くことができる。
青天井で稼げる可能性がある
誰かのために働くのとは違い、フリーランスとして働くことで、自分の価値を自由に決めることができる。自分の価格を決め、途中で調整していくことも可能だ。いつかは、今の会社で働いているよりも多くの収入を得られるようになることも、非現実的な話ではない。
より安定した状況で仕事ができる
フリーランスであることは、基本的に経営者であることと同じだ。自分の運命を握るのは自分自身だ。仕事に全力で打ち込む限り、顧客からの支持を得ることができて、持続的なビジネスが可能になるのだ。今にもレイオフや採用凍結の対象になりそうな仕事にしがみついているよりも、ずっと安心なのだ。
自分のボスは自身
フリーランスのメリットは、誰かに雇われて働く場合よりもはるかに自由度が高いことだ。フリーランスは、いっしょに仕事をする相手を選ぶことができる。自分でビジネスをしているのだから、どの新規顧客を引き受けるか、料金はいくらにするか、何時間働くかは自分次第だ。おもしろそうな仕事は受けて、いらないプロジェクトは断ることができる。
起業前に試行錯誤ができる
自分のために働くスタイルにゆっくり移行したいのであれば、フリーランスは試行錯誤をするのに最適な方法だ。フリーランサーとして、さまざまな製品やサービスを提供し、どの製品が他よりも利益性が高いかを試すことができる。ビジネスを軌道に乗せれば、起業への最後の一歩を踏み出すのは難しいことではない。
フリーランスのキャリアはすべての人に向いているわけではないが、間違いなく多くの特典がある。もし副業、アルバイト、フルタイムとしてフリーランスになることを検討しているなら、今がちょうどいいタイミングかもしれない。
(forbes.com 原文)