「要求をしたら、後は黙っていることです」と、ディクソンは語る。「その場を埋めようとしないことです。今頼んだことを頭の中で処理するための時間を与え、相手が反応する機会を与えてください」
また「時間をください」と発言してもよいということも忘れてはいけない。実際、ディクソンはクライアントに、その場でオファーを受けてはいけないと忠告している。
「時間をかけること。慎重であること。時間が必要なら時間をもらうこと」と彼女はいう。「これらのことはすべて、会話の中で許されていることなのです」
間違い3 交渉のための会話を避けようとする
給与交渉時の会話は不快なこともあるが、なるべく避けないようにしよう。ディクソンが話していたように、これらの交渉はより高い給料を得るための機会であるだけでなく、あなたがどのようなリーダー、従業員になるかを会社に示すものでもある。
いい人だと思われたくて給与交渉を避ける傾向がある女性の場合は特に重要だ。憧れの仕事に就くために面接を受ける人も同じだ。チャンスを失うことを恐れているため、最初のオファーを受け入れようとするのだ。
この会話に積極的に参加することは、自信を相手に伝えるだけでなく自信をつけることにもつながる。
ディクソンは「必ずしも自分の希望どおりになるとは限らないし、それでいいんです。でも、主張すれば、そのオファーや機会に対して根本的に違う印象を持てるはずです」と説明している。
ディクソンは、報酬コンサルタントとして、企業が従業員により公平な給与を提供できるよう支援することにも同様に関心を寄せている。彼女は、これを覚えておくと、個人的な利害を超えて、会話の価値を思い出すことができるとリスナーに勧めている。
交渉することを忘れない
ディクソンによると、プロフェッショナルが採用候補者であるとき以上に交渉が有効なタイミングはほとんど存在しないため、より高い収入を主張する機会をつかむことが重要であるという。
「交渉しないことは、多くのことをあきらめていることになるのです」とディクソンは語る。