仲間への思い、恩返し、姿勢。彼を一言で表現しようとすると、そんな言葉が思い浮かぶ。それは佐々木にとって、信じてきた「神様」のような存在なのかもしれない。彼の夢を叶えるであろうその神様を支えに、生きているといっても過言ではない。
すでに米球界では、昨年ア・リーグMVPのShoheiに匹敵する「Phenom(天才)」とも騒がれている。今回、ForbesJAPANの「30 UNDER 30」受賞にあたり本誌が「将来の夢」を尋ねたところ、佐々木はきっぱりとこう明言した。「世界一のピッチャー」になる、と。
2023年春にはWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が開かれる。そこで、菊池・大谷・佐々木の3人衆のそろい踏みを期待するのは、故郷の人たちだけではないだろう。Rokiの20代は、きっと「とんでもないところ」にたどり着くのを証明する10年になるはずだ。
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ささき・ろうき◎2001年、岩手県生まれ。小学校3年から野球を始める。大船渡高校からドラフト1位で20年に千葉ロッテマリーンズ入団。22年4月、史上最年少で完全試合を達成。