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2022.08.19 06:30

アップルの命運を握る成長領域と「モバイル広告」への期待

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テック業界を筆頭に、あらゆる業界がコロナ禍やサプライチェーン問題、インフレ、オペレーション上の課題などによって大きな打撃を受けているが、アップルも例外ではない。同社のCFOのルカ・マエストリは、他社に比べて困難な状況をうまく乗り切れている理由を決算説明会で聞かれ、次のように述べた。「第2四半期の結果は、我々が厳しい環境の中でもビジネスを効果的に管理する能力に長けていることを示している」

大半のバイサイドアナリストが、アップル株の予想レンジを170〜200ドルと見込んでいるように、同社は引き続きグロース株として高い成長が見込まれている。現時点での同社の株価は164.48ドルと、年初から約35ドル上昇している。

アップルは、既存の製品やサービスからの売上や需要の増加以外にも、2つの分野で大きな成長が期待されている。1つ目は、早ければ2023年にリリースが予想されるAR/MRヘッドセットだ。2つ目は、自動運転車だ。同社が自動運転車に関する研究プロジェクトを進めていることはよく知られている。しかし、同社はこのプロジェクトを極秘で進めており、リリース日は不明だ。

「モバイル広告」事業に参入


現在進行している大きな案件がもう1つあるが、その実現のためにクックはオペレーションスキルを最大限発揮する必要があるだろう。Needhamのアナリスト、Laura Martinは、CNBCのJon Forttとのインタビューの中で次のように述べた。「アップルは、広告を収益源とするアプリ開発者のために広告収入の問題に踏み込み、解決しようとしている」

このインタビューで、ForttとMartinは、アップルが市場規模4500億ドルのモバイル広告市場に参入する上で、どのようなビジネスモデルを構築し、実践するべきか議論した。アップルがモバイル広告市場に参入するためには、クックの持つ優れたビジネス感覚や、これまでの経験の全て注ぎ込む必要があるだろう。

NeedhamのMartinが指摘するように、モバイル広告はアップルにとってより大規模なサービスを構築するチャンスになる可能性がある。モバイル広告での成功やAR/MRへの参入、そして将来的な自動運転車の実現は、同社が今後10年でさらに大きな成長を遂げる可能性を示唆している。

編集=上田裕資

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