売上高30億円も視野に
リドムで扱う洋服は、着やすさを重視しつつファッションとして楽しめるように設計。素材にこだわっている。マスを意識しているので、前衛的で挑戦的なデザインは控えめだ。購入者層は18~24歳がメインだが、最近では25〜30歳代も増えている。
D2Cブランドを選んだのは「店舗の人件費や家賃を抑えて、原価率も収益性も高めながら、価格はドメスティックブランドの半額以下に」という考えから。今ではZOZOTOWNの人気ランキング上位の常連ブランドに成長した。
派生ブランドとして、2020年にはよりシンプルでリーズナブルなベーシックアイテムを中心に扱う「WYM LIDNM」、2022年にはウィメンズの「SIWEM」も立ち上げた。「SIWEM」は、げんじが現在付き合っている彼女とともに運営しているブランドだ。
ブランド立ち上げ時には出資者もいたが、そこからは2年前に“卒業”した。今年度は前期の売上高が約18億円となり、通年で30億円が視野に入るところまで成長している。
「『げんじだから売れているんでしょ?』と言われることもありますが、シンプルで着やすいうえに低価格なので、リピーターが増えているのだと思います。『げんじ』の人気に依存しないブランドに成長してくれています」
前例のないことに挑戦していきたい
では、次に目指すのはどんな目標なのか。
「僕はまだ未熟者なので、達成感はまだありません。YouTubeのチャンネル登録者数が100万人に到達したら、達成感があるかもしれないですね」
現在、毎月平均で8000~9000人ずつ増えているので、3年後には達成できる計算だ。
アパレル事業に関しては、リアル店舗の出店を視野に入れている。さらに、洋服に加えて香水や財布など、販売するアイテムも徐々に広げていく計画だ。
「『インフルエンサーは個の力が重要』とずっと言われてきたけれど、事業を広げていくにはチームの力、組織の力が大事だと思います」と気を引き締める。
「自分の周りにはYouTuberとして成功されている人も起業されている人もいるけれど、僕はさらに前例のないことに挑戦していきたいです」
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