心まで満たす博多のソウルフード nijito社長 鮫島貴子の推しメシ

「因幡うどん」の丸天うどんと、かしわおにぎり

社会で活躍するリーダーや、著名なビジネスマンたちのパワーの源は何なのか?彼らの「パワーフード」から、彼らのエネルギーの源を探るシリーズ。

今回は、nijito代表取締役社長の鮫島貴子さん。大学卒業後、こども教材の営業に従事した後、ベンチャー通販企業へ転職し、自ら商品を作り、自ら販売するプロセスを経験。そのキャリアを活かして、出産を経て設立したnijitoでは、生きる女性を応援するライフケアブランド「haru」をスタート。

nijitoは「おせっかいをもっと」を理念とし、世の中の困ったにnijito流の虹の架け橋をかける事業を行っている。現在、メインブランド「haru」では、ヘアケアやボディケア商品を中心に、機能性表示食品なども取り扱いしており、ライフケア商品のラインナップを拡張している。



そんな鮫島社長の出身地は、博多。東京や博多間を飛び回る忙しい日々の合間に食す「推しメシ」。それは、故郷のソウルフードともいえる「因幡うどん」の丸天うどんと、かしわおにぎりだ。

1951年、天神の商店街に小さな店を構えたところから、博多っ子のソウルフードとも言われる「因幡うどん」の伝説はスタートする。人気の秘密は、優しい出汁。北海道羅臼の昆布、長崎五島の煮干、大分日田の醤油、そして兵庫赤穂の塩から作られた滋味深い出汁は、季節によって麺の煮込みを変えているのは、意外にも知られていない。

夏はさっぱり、冬は、こってりした麺となって完成されたうどんは、柔らかさとモチモチ感が絶妙に。現在、博多に5店舗構える人気店だが、最近の鮫島社長の御用達は、もっぱら福岡空港店という。



「福岡出張の時は、必ず食べます。出張時は、外食オンリーなので、どうしても胃に負担がかかってしまうのですが、『因幡うどん』は、天然素材の出汁が疲れた体に優しくて、食べた後は、心まで満たされ頑張ろうという活力になるんです」。博多では、魚のすり身を揚げたものを天ぷらと呼び、「因幡うどん」では、丸型に形成したものを揚げて提供している。鮫島社長は、毎回、丸天うどんに、かしわおにぎりを添えて注文。「うどんには、青ネギたっぷりが定番です」

美味しいだけではなく、創業当時から通っている懐かしい店でもある。「昔は小さな店舗で、おばあちゃんたちが、あくせく一生懸命に、うどんを茹でているのを見ながら食べていました。若い頃、がむしゃらに頑張り過ぎて心身共に辛くなった時に癒やしてくれたのが、このうどんでした」

「因幡うどん」福岡空港店
福岡市博多区下臼井778-1 福岡空港国内線ターミナル2階
092-611-1011

文=中村麻美

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