キーボードはキータッチが好みの「Realforce」というメーカーで、テンキーなしのものを使っている。なぜテンキーなしなのかと言うと、小説ではそんなに頻繁に数字を打ち込まないので、テンキーを取っ払って、そのぶんだけキーボードに添えている手とその横のマウスまでの距離を短くしたいからだ。テンキーはワイヤレスのものを別個に買って、マウスの右隣に置くという体勢をとっている。
キーボード → マウス → テンキー
マウスは「エレコム」のHUGEというトラックボール式で、これが手に馴染む。このマウスの各ボタンに、コピー、切り取り、貼り付けを割り当て、クリックひとつでできるようにしてある。
机の上のマイクは音声入力に必要
机は資料などを広げやすいように、140センチ×60センチとかなり広い。この机は、自分の身長と座高から理想的な高さをネットの情報を参考にして割り出し、木工で舞台美術や大道具をつくっている高校の同級生に頼んで、安く仕上げてもらった。見た目の高級感はあまりないのだが、機能的にはばっちりだ。
机の両端には、青森県のオーディオ工作マニアにキャビネットをつくってもらった小さなスピーカーがある。机を大きくしなければならなかったのは、このスピーカーとミニアンプ(FOSTEXのAP25)を載せるためでもある。
卓上スピーカー
KORG USB DAC 1bit DS-DAC-10R(左銀)FOSTEX AP25P(右黒)
僕の小説には、音楽が頻出する。そのたびにいちいち聴き返したり選曲したりするわけだが、サブスクリプションで契約しているスポティファイで鳴らして、試聴して決定する。
次に椅子だ。ここは長時間身体を預けるものなので、重要なアイテムである。同業者には「ハーマンミラー」を使っている人が多いが、これには首から上を支えてくれるヘッドレストがなかったので、「エルゴヒューマン」というメーカーのものを選んだ。いまは2脚目である。
エルゴヒューマンプラス
実際に使ったことがないのでハーマンミラーと比較のしようはないが、前に使っていた事務椅子よりも格段と座り心地が良くなったことは確かだ。ただし2脚目からはオットマン付きのものにしたが、これはあまり執筆の際の快適さに貢献はしなかった。
机の上にはマイクも載っている。これはズームでミーティングするときなどに使うものだが、実は音声によるテキスト入力にも使っている。著名な経済学者である野口悠紀雄氏がエッセイで、1時間の散歩をしながら、音声入力でアイデアをどんどん入力していくのがよいということをおっしゃっていた。