ビジネス

2022.08.17 09:00

グーグルが始めた仕事のシンプル化を取り入れる方法

私たちは何から手をつけていいかわからないので、自分の仕事をシンプルにできない

私たちは何から手をつけていいかわからないので、自分の仕事をシンプルにできない

7月下旬に、Google(グーグル)は「より良い結果をより短時間で達成」を目指す「Simplicity Sprint(シンプリシティースプリント)」という取り組みを発表した。CEOのスンダー・ピチャイによると、Simplicity Sprintはより明確かつ効率的に仕事をすること、より良い、より速い結果を得るためにどの障害物を取り除けるか、無駄をなくすためにどのように起業的アプローチをとれるかということについて、従業員を巻き込むものだという。
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私たちの多くは、何から手をつけていいかわからないので、自分の仕事をシンプルにできないのだ。まず何をシンプルにすべきなのか? また、そのための時間をどのように作るのだろうか? また、形式が決まった企業の仕事と、改変が許される仕事とをどのように見分けるのだろうか?

10年前、書籍『Why Simple Wins』のために世界中の人々にインタビューを始めたとき、私はこれらと同じ質問をした。ショックだったのは、職場の複雑さを解決するソリューションにほとんど出会わなかったことだ。ソフトウェア開発手法のアジャイルや、90年代の大手メーカーの代名詞ともいえるリーンシックスシグマ以外に、組織はシンプルにするための選択肢をあまり持っていなかったのだ。

今なら、自分の日々の仕事を簡素化するのに、大勢のプロジェクトマネージャーや高給取りのコンサルタントは必要ない。必要なのは変化を起こそうという気持ちと、以下のDIYスプリントをやってみようという気持ちだけだ(「スプリント」とはアジャイル開発手法の用語で、短期間で終わらせるひとかたまりのタスクのこと)。
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1. 30分以上または3人以上の従業員を必要とするフォーム / ドキュメント / レポートを簡素化する


あなたの組織でどの文書、フォーム、レポートが時間の無駄になっているだろうか? 他のチームが同じ努力やデータ作成を重複して行っていないだろうか? 作成に30分以上かかる、または3人以上のチームメンバーを必要とするフォーム、ドキュメント、レポート、フォームをリストアップしてすぐに簡素化する機会を見つけよう。

そこからどの作業が効率化、中断または削除できるかを決定する。もし上層部の賛同が必要な場合は、たとえば「この変更により、私たちのチームは毎週X時間をYやZといった戦略的目標に充てることができます」などの、ソリューション主導型の表現で要望をまとめ上げると良いだろう。次の四半期までに誰もそのタスクを思い出さず、マイナスの影響がなければ、そのタスクを永遠に放棄する。
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翻訳=酒匂寛

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