2. イライラするプロセスや時間のかかる作業を簡略化する回避方法を作成した社員を奨励し褒賞を与える
社員が回避策を講じているということは、プロセスやシステムがワークフローを淀ませている証拠だ。誰の健康や安全も脅かされないことが前提だが、私は回避策を考えるのが大好きだ。そうした回避策は単純化とイノベーションの交差点に存在し、チームメンバーに力を与え、組織の生産性を向上させる機会となる。
ボトルネックを取り除き、同時にビジネスを簡素化した人に報酬を与えるために、最も効果的だった回避策を毎月発表しよう。会社のあらゆる部門や階級を超えて募集を行うこと。そして審査員による偏見を避けるため、応募者の名前と所属は削除しておこう。「最も効果的」の基準は業種や組織規模によって異なるが、回避策に対する報酬が実際に従業員のモチベーションにつながるかどうかが大切だ。
3. 毎週または毎月、シンプル化セッションを開催する
従業員とリーダーに、不必要に複雑または重複しているタスク、会議、プロセスを1つ挙げるよう準備してもらおう。目標はセッション中にこれらの作業をできる限り排除したり、アウトソースしたり、簡素化することだ。こういったセッションを実際に集まって、午後4時のハッピーアワー(無料のビールや軽食が参加を促すかもしれない)として開催するか、分散したチームのゴールデンアワーにスケジュールを組むことを検討してみよう。
どの組織も、より良いパフォーマンスを求めている。そして、簡素化することが進むべき道なのだ。上記に紹介した3つの戦術から始めて、複雑さを削ぎ落とし、より有意義な仕事のための余裕を作ることができる。これらのスプリントをバーチャル、対面、またはハイブリッドで実施するだけでなく、これからチームが排除する非生産的な会議や報告書の代わりに行っていくことができる。