ついにGoogleをしのいだ? 5つの未来型検索エンジン

Dilok Klaisataporn / EyeEm / Getty Images

ミニ検索エンジンの共同体 ゴーグル


Brave Search のもっとも重要な革新的技術はまだ公開されていない。ゴーグルはユーザーがBrave Search内にミニ検索エンジンを作成することを可能にする。詳細なランキングの仕様を誰でもつくることができ、Brave Search はそのランキングを利用して検索結果を生成する。誰もがゴーグル上で協力し、その成果を共有できる。

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例えば「技術関連のトップブログ」、「人気ドメイン上位1000個をドロップキャッチする」(昔の検索エンジンMillionShortの一般的な考え方を実行したもの)、「ママがお勧めしそうな料理サイト」などのゴーグルを作成できる。

ゴーグルは簡単にオンとオフを切り替えられるため、ユーザーはフィルターバブルからべつのフィルターバブルへと自由に行き来できる。Googleと違い、これらのフィルターバブルはユーザーのグループによって意図的に作成されており、バックグラウンドで作動する中央制御のアルゴリズムによって決まるわけではない。ゴーグルはいつもとちがう観点からウェブを探索するのに便利なツールになり得る。

ゴーグルは誰もが検索エンジンをつくることを事実上可能にしている。一般のユーザーにとって検索エンジンを一からすべて構築するのはむずかしいが、その人にとっての完璧な検索エンジンのあり方を反映したゴーグルならば、誰でも簡単につくることができるようになるだろう。

検索エンジンの未来は始まったばかり


検索エンジンの新しい波は生まれたばかりだ。多くの検索エンジンは公開されてからまだ間もない。

まだ完璧ではないとしても、停滞しつつある検索の世界において新参の検索エンジンが歩んでいる道は有望な革新をもたらすと期待される。

「検索技術は十年前に開発された。さらに優れた検索技術を開発する人が現れるかどうかは誰にもわからない。Googleに投資するということは、検索技術は革新されないという予測に賭けているのと同じだ」─2012年、ピーター・ティール

これまでの10年間は、検索技術にはこれ以上の革新はないというほうに賭けるのが賢明な選択だった。これからの10年は少しだけ希望が持てそうだ。


今回取り上げたそれぞれの検索エンジンの創設者へのインタビュー記事は以下から閲覧可能だ(英語)。創設にまつわる逸話や彼らがものごとをどう捉えているかもっと深く知りたい読者は、情報を見逃さないためにも私のニュースレターに登録することをお勧めする。

付録1:Brave Searchへのインタビュー
Brave Searchへのインタビューのノーカット版はこちら

付録2:Neevaへのインタビュー
Neevaへのインタビューのノーカット版はこちら

付録3:Kagiへのインタビュー
Kagiへのインタビューのノーカット版はこちら



(本稿はサーチエンジンとAIについてのDmitri Breretonによるブログ「dkb.blog」からの翻訳転載である)

翻訳・編集=北綾子/S.K.Y.パブリッシング/石井節子

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