視点を変えて幸福度とキャリアを向上 神経科学による2つの方法

Photo by Monty Rakusen (Getty Images)


2つ目に、仕事で良くないことが起きた場合、あなたには視点を反転させる力がある。ベーブ・ルースはこの戦略を活用し、史上特に偉大な野球選手になった。ルースは「全てのストライキが次のホームランを引き寄せる」と語った。

ルースの知恵をキャリアの失敗に応用し、「全ての障壁は次の成功を引き寄せる」ことを思い出そう。ただし、そのためには諦めたり先延ばしにし続けたりしてはならない。

仕事で落胆したことで嫌な後味が残っているときには、後ろに引いて全体像を見ること。科学者の間で拡張-形成理論として知られるこの戦略は、より多くのものを吸収し、より多くのアイデアや行動を活性化させてキャリアの道具箱に入れられるように世界の見方を広げるものだ。

前向きな考え方はキャリアの成功に必要だ。良くないこと(優秀な従業員も誰もがこれまで良くないことを体験したことがあり、これからも体験するはずだ)があったら、それを個人的に捉えないようにしよう。下がることなしに上がることはできず、左がなければ右はなく、低いところがなければ高いところはないのだ。

あなたが大半の労働者と同じであれば、仕事での良いことと悪いことはセットになっているもので、成功は失敗の上に構築されていることを忘れてしまうだろう。まだ歩き始めの幼児だった頃、あなたは自分で歩いたり走ったりできるようになるまでに何回か転んだはずだ。

仕事での失敗を考えるときは、悪い面から一歩引く意思を持とう。範囲を広げて創造性が歩き回れるようにすれば、次のキャリアの課題をホームランで返せるような準備ができる。

翻訳・編集=出田静

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