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2022.08.14

ビジネスパーソンが書籍の出版で心がけるべき5つのポイント

New Africa / Shutterstock.com

人はそもそも、他の人を外見で判断する。英語ではそれを「人は、本を表紙で判断する(people judge a book by its cover)」と表現するが、書籍は実際に、見た目で判断されている。そればかりか、人は書籍の著者を、ブックデザイン全体で判断するものだ。

ビジネス分野のソートリーダーが、インパクトや影響力を与えたいときに役立つのが、従来のように出版社を通すのではなく、自力で書籍を出版することだ。エージェンシーやコンサルタントなど、信頼されるアドバイザータイプのビジネスを営む人が、新規クライアント獲得に向けて書籍を自己出版するときは、表紙やデザインをできる限り本格的なものに仕上げる必要がある。いかにも自己出版しました、という印象を与える本では問題外だ。

適切で好ましい紙の書籍は、エージェンシーの経営者や戦略コンサルタント、ビジネスコーチにとって、絶好のマーケティングツールになる。統計サイト「スタティスタ」が、出版系ニュースサイト「パブリッシャーズ・ウィークリー」のデータをまとめた2022年4月の記事によると、米国では2012年以降、紙の書籍の売上が増加している。

ピュー・リサーチ・センターが米国で実施した2021年の調査では、紙の本しか読まないと回答した人が32%だった。それに対して、電子書籍しか読まないと回答した人はわずか9%で、両方を読む人は33%という結果が出た。スタティスタの記事ではさらに、米国では2021年、電子書籍を購入した人は23.4%にすぎなかったが、紙の本を買った人は44.6%だったことを明らかにしている。

ここで、書籍デザイナー兼コンサルタントとして、「プリンテッドページ・スタジオ(Printed Page Studios)」を創業したレイチェル・ヴァリエール(Rachel Valliere)を紹介しよう。これまで12年にわたり、さまざまな出版社や著者の書籍プロジェクトを多数手がけた経験を持っており、専門はノンフィクション書籍の装丁と、本文など内部デザインだ。

以下では、ヴァリエールがお勧めする、優れたブックデザインで新規クライアントを引きつけるためのポイントを5つ紹介しよう。
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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