ルクセンブルクは西欧に位置しベルギー、フランス、ドイツと国境を接する内陸の小国となる。人口64万2371人のルクセンブルクは世界で唯一の大公国だ。
1人当たりのGDPは14万694ドル(約1876万円)で、世界で最も裕福な国だ。失業率は5%強で、平均寿命は82歳。全国民が医療、教育、公共交通機関を無料で利用できる。
ルクセンブルク政府は安定的かつ効率的で、政治や経済も安定し高い生活水準を誇っている。
ルクセンブルクにはSkype(スカイプ)やAmazon(アマゾン)をはじめとする主要な多国籍企業が進出している。
ルクセンブルクとともに欧州の10カ国が最も裕福な20カ国にランクインしている。以下はそのリストだ(1人当たりGDP順)。
1. ルクセンブルク(14万694ドル、約1876万円)
2. シンガポール(13万1580ドル、約1754万円)
3. アイルランド(12万4596ドル、約1661万円)
4. カタール(11万2789ドル、約1504万円)
5. マカオ特別行政区(8万5611ドル、約1141万円)
6. スイス(8万4658ドル、約1128万円)
7. アラブ首長国連邦(7万8255ドル、約1043万円)
8. ノルウェー(7万7808ドル、約1037万円)
9. 米国(7万6027ドル、約1014万円)
10. ブルネイ(7万4953ドル、約999万円)
11. 香港特別行政区(7万448ドル、約939万円)
12. サンマリノ(7万139ドル、約935万円)
13. デンマーク(6万9273ドル、約923万円)
14. 台湾(6万8730ドル、約916万円)
15. オランダ(6万8572ドル、約914万円)
16. オーストリア(6万4571ドル、約861万円)
17. アイスランド(6万4621ドル、約861万円)
18. アンドラ(6万3600ドル、約848万円)
19. ドイツ(6万3271ドル、約843万円)
20. スウェーデン(6万2926ドル、約839万円)
これらの国々が現在の世界的な混乱に影響されずに乗り切れるかどうかはまだわからない。IMFによる2022年7月の最新の世界経済見通しでは、世界の経済状況について「悲観的でより不透明な」見解が示されている。
「2021年の暫定的な回復に続いて、2022年にはリスクが顕在化し始め、ますます暗い展開となった。第2四半期の世界経済は中国とロシアの景気後退により生産が減少し、米国の個人消費も予想を下回る水準で推移した。特に米国と欧州の主要国で予想を上回るインフレが発生し、金融環境が引き締まり、また中国では新型コロナの発生と都市封鎖により予想以上に減速したこと、ウクライナにおける戦争がさらに悪影響をおよぼしたことなどが、パンデミックによってすでに弱体化している世界経済に打撃を与えた」としている。