ポイ捨てせず、ゴミを拾う。島崎遥香が考える「当たり前」のSDGs

島崎遥香

すっかり世間に浸透したSDGsという言葉。しかし、どれほどの人がその言葉の意味や内容を、理解し実践できているのか……。

SDGs=持続可能な開発目標。それは決して、国や企業だけが目指すゴールではない。いま、この星に生きる私たち一人ひとりが、たとえ「ちいさく」ても、できることを「ちょっとずつ」実行することが、求められている。

2021年末にスタートした「sdgs_media_japan」では、個人的で身近なSDGsを伝え、広めるために「いっしょに学ぼうSDGs!」と題し、発信力の高い俳優やタレントを、毎月一人ずつ紹介。日常生活のなか「自分たちの未来に共感」できるような、「ちいさくて」「ちょっとした」SDGsアクションを伝えている。


「朝、起きたら海の音しか聞こえてこないような、そんな、本当に自然豊かな、自然オンリーな感じの島でした」

人気アイドルグループを卒業後、俳優として着実に成長を続ける彼女は、公開が間近に迫る出演作の舞台について微笑みながら、こんなふうに紹介してくれた。

島崎遥香、28歳。埼玉県出身の彼女は2009年9月、『AKB48 第六回研究生(9期生)オーディション』に合格。翌2010年には正規メンバーへ昇格し、正式に人気グループの一員になり、「ぱるる」の愛称で人気を博す。2016年、AKB48を卒業。その後も話題のドラマや映画への出演が続く。

そして8月19日に公開されるのが、映画『凪の島』。彼女は瀬戸内海に浮かぶ小さな島で、主人公が通う小学校の教師・河野瑞樹を演じている。

「ロケ地の島に渡ったときは『日本にこんなところあるんだ!』と驚きました。そのぐらい、静かで、海も空気もキレイなところ。澄んだ、美味しい空気を吸いたい放題できる。それが、『凪の島』の舞台でした」



そんな美しい島の海や空気を、そして大好きな愛犬を守るためにも、彼女が日々、当たり前のように取り組んでいることが、ゴミ拾いだ。幼い頃から動物が大好きで、今年の春から犬との暮らしをスタートさせた。

「いつもマイバッグを持ち歩いたり、ゴミの分別をきちんとしたり。これはもう、当たり前のこととしてやっています。それと、ワンちゃんとお散歩していると、どうしても気になるのが、落ちているゴミなんです。ワンちゃん、食べちゃいがちなんです。

先日も……あ、これは、被害者は私なんですけど(苦笑)。道を歩いていたら、ガムが靴底にくっついちゃって。仕方ないから私、その誰かが捨てたガム、拾って帰りましたよ。みなさん、本当にポイ捨てだけはやめましょう!」

出演する番組では手料理を振る舞うこともある。だが、プライベートでは「たま〜にするくらい」と笑う。

「料理に対する気分の浮き沈みがあって。するときはするんですけど、しないと、ほんと、しなくなっちゃいます。でも、食材を買いに行くときは必ず「買い物リスト」を作って、買うものを決めてから行きます。だから、必要以上のものを買うことはありませんし、無駄にすることもありません」
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文=仲本剛 写真=秋倉康介 撮影場所=ITOCHU SDGs STUDIO

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