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2022.08.15 06:30

英国のキャットフードのサブスク「KatKin」が2200万ドル調達

Getty Images

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ロンドンを拠点とするキャットフードのD2Cサービスのスタートアップ「KatKin」が、2200万ドル(約30億円)のシリーズAラウンドを完了させた。

金融と広告のバックグラウンドを持つニッキー・オファレル(Nikki O’Farrell)と、ブレット・オファレル(Brett O’Farrell)の姉弟が設立したKatKinは、キャットフードに特化したサブスクリプションサービスを提供する。

同社は、さまざまなネコの属性やニーズに合うキャットフードを毎月1回、顧客の自宅に届けている。今回のシリーズAは、VerlinvestとPerwynが主導し、Octopus Venturesが参加した。ニッキーとブレッドの2人は、この資金を製造キャパシティの拡大や研究開発、マーケティングに投じると述べている。

2人ともネコを飼っている彼らは、世界のキャットフードの市場規模が400億ドル以上と言わているにもかかわらず、投資家の関心が犬に偏っており、ネコ向けの十分なサービスが無いと考えている。

「ネコに特化した本当に信頼度が高いグローバルブランドはまだ存在しない。その結果、投資家の資金は犬に特化したスタートアップに向かいがちだ」とブレッドは述べている。

「家の中が中心になるネコとの関係は、非常にプライベートなものなので、自分でネコを飼っていない投資家は、理解しにくいのかもしれない」と、ニッキーは語った。

KatKinは、独自の製法のキャットフードのクオリティを追求し、特に肉の含有量を重視している。市場に出回るキャットフードの中には、肉の含有量を誇張しているものがあるという。

KatKinのミールボックスは、スチーム調理された肉を冷凍し、保冷ボックスに入れて顧客の家に届けられる。同社のレシピはすべて動物栄養学の専門家が考案したものという。

「ネコには肉が必要だ。肉から得られるタンパク質がなければ、維持できない身体機能がある。私たちが提供するメニューは100%新鮮な肉を用いることで多くのリスクを軽減している」とニッキーは語った。

KatKinは、月額50ポンドから64ポンド(約1万円)でサービスを提供している。現時点ではイギリス国内でのみ利用できるが、来年には米国進出も視野に入れているという。

編集=上田裕資

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