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2022.08.16 09:00

豊田通商、パタゴニアのTシャツリサイクル事業に参画

出典 / パタゴニア・インターナショナル・インク日本支社

豊田通商はこのほど、パタゴニア・インターナショナル・インク日本支社(以下、パタゴニア)と協業し、Tシャツのリサイクル事業「Tee-Cycle™」に参画した。

パタゴニア初のクローズド・ループ製品を実現する同事業は、2021年秋に開始された。豊田通商は20年以上、自社が企画する生地をパタゴニアへ供給しており、パタゴニアの環境配慮型の商品開発を支援している。同事業において、豊田通商は回収したパタゴニア製のTシャツ(素材がコットン、ヘンプ、またはリネンのもの)の分離と分別、リサイクル業者への輸送業務を開始した。

使用済みのTシャツは、フィンランドを拠点とするサプライチェーンのパートナーに送られてリサイクルされる。パタゴニアは、この再生繊維を工場から回収したコットンの端切れと混紡して、新しいTシャツを製造する。

同取り組みにおいては、日本からフィンランドまでTシャツが輸送されることから、輸送による環境負荷などが懸念される。これについてパタゴニアは、同社のカーボンフットプリントにおける原料の割合が大きいことから、全素材におけるリサイクルやリユースなどの循環型システムの確立を目指していることを発表している。

両社の協働の背景は、ファッション産業における大きな環境負荷だ。パタゴニアは、この課題の解決に貢献するべく、以下をはじめとするさまざまな環境保護活動を推し進めている。その活動とは、「製品の長寿命化を目的として、企業向けロゴ入り製品の生産を終了」「オーガニックコットン栽培で、リジェネラティブ農業を採用」「米農務省のオーガニック認証を強化する『リジェネラティブ・オーガニック認証』を制定し、自らも同認証を取得して食品ブランドを立ち上げ」「マイクロプラスチック削減に向けた、サムスン電子との取り組み」など。

豊田通商は、国内外の多くのパートナー企業と衣料品循環モデルを共創することに取り組んでいる。豊田通商は廃棄物を再資源化する循環型静脈事業を推進し、衣料品循環モデル構築の取り組みを進めることで、衣料品の水平リサイクルに取り組んでいきたい考えだ。

【プレスリリース】
パタゴニアのTシャツリサイクル事業(Tee-Cycle™)に参画
パタゴニア 衣類の循環性を高め、新品をつくらない選択 「Tee-Cycle™(ティーサイクル)」


※この記事は、2022年8月にリリースされたCircular Economy Hubからの転載です。

文=クリューガー量子

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