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2022.08.10

イーロン・マスクが9300億円相当のテスラ株を売却、理由は不明

Getty Images

イーロン・マスクが、ここ1週間で約69億ドル(約9300億円)相当のテスラ株を売却していたことが米証券取引委員会(SEC)への提出書類で明るみに出た。彼は、今から約3ヶ月前に「テスラ株のさらなる売却は予定していない」と発言しており、今回の売却はサプライズと言える。

提出書類によると、マスクは4日から9日までの数十回の取引で790万株以上を売却し、1株あたりの平均価格は875ドルだった。世界トップの富豪である彼は、この売却で推定16億5000万ドルの連邦キャピタルゲイン税を支払うことになり、手取りは約52億5000万ドルになる。

マスクがテスラ株を売却した理由は不明で、彼はフォーブスからのコメント要請に応じていない。彼は、昨年11月以降に310億ドル以上のテスラ株を売却している。

以前の取引とは異なり、今回のマスクの売却は予想外のものだった。テスラのCEOを務める彼は、11月のツイートで2021年後半の売却を示唆し、440億ドルのツイッターの買収契約にサインした後の4月の一連の売却で約85億ドルの税引き前資金を確保していた。

この85億ドルはツイッターの買収に充てられる予定だったが、マスクは先月、ツイッターが報告したボットやスパムアカウントのデータに対する懸念を理由に契約を破棄していた。ツイッターは、その後、デラウェア州の裁判所でマスクを提訴しており、両者が和解に至らない場合、10月17日に裁判が開始される予定だ。

フォーブスはマスクの保有資産を2551億ドルと試算している。

編集=上田裕資

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