JALの場合
JAL JGC Life Mileage
次はJALのマイレージプログラムの上位会員の特典だ。JALでは国際線の搭乗が通算15万マイルを超えたあと、秋ごろに案内が送付される。累計マイルのボーダーごとに記念品の贈呈がおこなわれ、更に最上級の会員になると「JGC Five STAR」として様々な特典が受けられるようになる。
・JGC 記念品
JGC Life Mileageプログラムでは上級会員を星の数で表しており、それによってデザインの違う記念品が贈呈される。
ワンスター:国際線で15万マイルもしくは国内線300回の搭乗で紺のタグ
ツースター:国際線で25万マイルもしくは国内線500回の搭乗で緑のタグ
スリースター:国際線で50万マイルもしくは国内線750回の搭乗で茶のタグ
フォースター:国際線で75万マイルもしくは国内線1000回の搭乗で赤のタグ
ファイブスター:国際線で100万マイルもしくは国内線1250回の搭乗で黒のタグ(大小2つ)
ファイブスターが最上級の会員であり、先述の「JGC Five STAR」である。
・Five Star 特典
Five Starが受けられる特典は以下の6つだ。各特典の詳細についてはFive Star専用サイトでのみ閲覧できるため、ここでは概要のみ紹介する。
1.サクララウンジの家族利用
利用人数の制限なく、同行の家族と一緒に会員専用ラウンジを利用できる。フライト前に高級感あふれる落ち着いた空間を利用できるのは家族にとっても嬉しい特典だ。2親等以内の親族なので祖父母や孫も対象となる。
通常JGC会員では同伴者は1名までに制限されているが、Five Star会員の場合はそういった制限がない。
2.サクララウンジクーポン
Five Star会員の家族に向けて毎年5枚のサクララウンジクーポンが配布される。会員の家族であれば、会員本人がいなくてもラウンジを利用できるというサービスクーポンだ。
サクララウンジは1人あたり3000円で利用できる場所だが、クーポンを利用すれば本会員でなくても一人旅などでもサクララウンジを無料で利用できる。
3.家族3人までJGCへ招待
通常JGCの家族カードでは家族もJGC会員として扱われるのだが、本会員が退会したり死亡したりした場合は家族も同時に会員ではなくなってしまう。
しかしFive Starからの「招待」では家族を本会員として登録できる。要はそれぞれが個人としてJGC本会員となるため、退会は本人次第になるということだ。
4.マイル有効期限廃止
JGC Five STAR会員は保有マイルの有効期限が廃止される。
JALにおいてマイルが無期限になるのは学生向けクレジットカードとダイヤモンド会員のみ。これらは学生でなくなった場合や会員資格を失うと再びマイルの有効期限が設けられるものだ。
Five STAR会員の場合、生涯特典として付与されるため有効期限が再び設定されることがない。
一度獲得してしまえば、マイルの有効期限に急かされる事態とは一生無縁になる。
5.マイルを家族へ継承
マイルの有効期限がないとはいえ、年齢などの事情でもうマイルを利用しなくなったり家族の誰かの飛行機利用が多くなったりする場合もあるだろう。そこで便利なのが保有マイルを家族に譲渡できるマイルの継承システムだ。
とはいえ、Five Star会員の特典航空券は2親等まで利用できる上、家族プログラムを利用すれば家族も無期限マイルを利用できる。本会員の死亡時にはマイルを相続できるシステムが備わっているため、マイルの譲渡を使うシーンは少ないかもしれない。
6.JGC Five STAR Gift 贈呈
記念タグのほかにFive STAR会員にのみ贈呈されるのがJGC Five STAR Giftだ。案内状に同封されている専用IDを使って申し込める。
公式サイトでは一例としてマルチバッグやボールペン、タンブラーなどの写真が掲載されている。
まとめ
ANA、JALそれぞれで導入されているマイレージプログラム。記念品の贈呈を基本とし、最上級の会員となれば様々な優待や生涯特典が受けられる。
空港内の専用ラウンジの利用やマイルの有効期限の廃止は両社の共通特典だ。家族への優待なども受けられるため、仕事などで飛行機利用が多い場合はマイレージ会員になっておくと大きなメリットを得られるだろう。