Netflixの加入者数は6月時点で世界で2億2067万人で、依然としてトップを維持しているが、競合の追い上げに直面する中で、大手では唯一有料会員数を減少させている。同社は、3月から約100万人、昨年12月から約120万人の会員を失った。
Disney+やHulu、ESPN+を含むディズニーのサービス群の合計の加入者数は、同社の報告によると1月の1億9640万人から4月には2億560万人に増加し、Netflixの真のライバルとなっている。その中でも、Disney+は4月の契約者数が1億3770万人と1月から790万人増加しており、最も大きなウェートを占めている。
4月から「ワーナー・ブラザース・ディスカバリー」の傘下となったHBO、HBO Max、Discovery+の合計の加入者数は、6月時点で9210万人で、3月から170万人増加しただけだった。
CBSの親会社のパラマウント・グローバル(旧バイアコムCBS)が所有するParamount+の6月時点の加入者数は4300万人に過ぎないが、12月以降に1000万人以上を獲得した。
NBCユニバーサルの親会社のコムキャストが保有するストリーミングのPeacockは、7月時点で、1300万人の有料会員と、2700万件の月間アクティブアカウントを持っており、他のプラットフォームとは異なり、コンテンツを限定した無料版を提供している。
メディア企業がストリーミングに注力する中で、2022年はこの分野の激動の年になった。ディスカバリーとワーナーメディアが4月に合併してできたワーナー・ブラザース・ディスカバリーは先週、HBO MaxとDiscovery+を来年夏に1つのサービスに統合する計画を発表した。同社はまた、ニュースストリーミングサービスのCNN+を開始後わずか1カ月で閉鎖したが、これはコスト上の問題と、ニッチなプラットフォームは包括的なサービスよりも不利になるという考え方からだった。
さらに、大きな動きと言えるのは、約10年ぶりの加入者数の減少に襲われたNetflixが、現状よりも安価な広告付きサービスの開始と、赤字の一因とされるパスワードの共有の縮小を発表したことだ。同社はまた、ウクライナに侵攻したロシアでのサービスを停止し、70万人の加入者を失う結果となった。