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2022.08.11

「成長と予期せぬ出来事」アポロ13号のクルーが教える教訓(その5)

NASA

アポロ13号の宇宙飛行士フレッド・ヘイズは、2022年に88歳になる。彼の回顧録『Never Panic Early(まずは慌てるなかれ)』の最終章では、世間でいう引退年齢を迎えてゆっくりすることに関して語っている。しかし、この本を読めばわかるように、ヘイズは今でも宇宙コミュニティで活発に活動している。他の多くの宇宙飛行士と同じように、単に引退するのではなく、キャリアを奉仕活動にシフトしたのだ。

ヘイズは現在、インフィニティサイエンスセンターの理事を務めている。インフィニティサイエンスセンターは、ヘイズが少年時代を過ごした町ビロクシーから車で1時間ほどのところにあるミシシッピ州パリントンにある。回顧録で語っているように、このインフィニティサイエンスセンターには地域社会にとっていくつかのメリットがある。州間高速道路10号線と、そこを通る年間800万台のクルマから、このセンターは見えている。そこには、NASAとそのステニス宇宙センターがロケットエンジンの認証に貢献したことを紹介する宇宙ギャラリーも設置されている。

しかしヘイズによれば、何よりもこのプロジェクトに興味を持ったのは、来場者、特に子どもたちに宇宙飛行のすばらしさを教えるチャンスだったからだという。ヘイズは予期せぬ形で成長することとなったが、それを楽しんでいると語っている。

ヘイズがインタビューに応じたのは、ビル・ムーアとともに執筆した回顧録がペンギン・ランダムハウスから出版されたばかりだからだ。ここまでお届けしてきたヘイズがキャリアから学んだ5回のレッスンも今回で最後となる。第4回目のレッスン「アイデアは計画ではない」は、こちらのリンクから。

NASAの宇宙飛行士であるフレッド・ヘイズは、引退年齢を過ぎても現役で活躍している。

ヘイズは、センターで最も誇りに思っているのは、特に宇宙科学にも焦点を当ててミシシッピ州の物語を伝える科学ギャラリーであるという。「ハリケーンや湿地帯、公害など、さまざまな問題を取り上げています。そしてそれらがどのようにさまざまなものを台なしにしているかを説明しているのです」

美術館にはパール川への歩道が併設されているので、来館者は科学について学ぶことに続いて実際にそれを見ることができる。センターは、できるだけインタラクティブな展示を使って、インターネットやiPadなどの技術で育った子どもたちを引きつけようとしている。
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翻訳=酒匂寛

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