介助犬がPTSD症状を緩和する? 興奮しにくい犬が効果的か

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研究者らは「PTSDの大きな構成要素には過覚醒や高度な驚愕(きょうがく)反応が含まれている。そのことから、落ち着いていて興奮しにくい犬の方が、より簡単に興奮する犬よりもこうした症状を緩和するのに向いている可能性があることが私たちのデータから明らかになった」と指摘した。

また研究者らは「興奮しにくい犬を選ぶことやこうした性質を訓練で促進することで、介助犬を与えられる兵役経験者が受ける恩恵が増えるかもしれない」と述べている。

研究者らは調査の中で「先行研究と同様、現在のサンプルに含まれている軍人や兵役経験者はPTSDのための介助犬を与えられた後、鬱(うつ)や不安の報告が少なくなっていた。しかし、こうした効果は介助犬の特徴や気性とは関係していなかった。これは介助犬の間の統計学的な違い(雑種か純粋種か、保護施設の犬か子犬のときに飼育者がいた犬か、性別や体重など)が、PTSDの介助犬としての有効性を左右しないことを示唆している」と補足した。

翻訳・編集=出田静

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