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ライフスタイル

2022.08.10 07:00

「愛か毒か?」心理学者が2人の関係に隠された意味を読み解く

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大切な人が、倫理に反した、あるいは有害になり得る行動をとることがあり得る。このような状況では、パートナーにも自分自身にも完全に正直になる必要があるが、相手を愛しているがゆえに、そうできない可能性がある。
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これは、欠点も含めて相手をありのままに受け入れたいという気持ちから起きることではあるが、その一方では心理的にあまり健康的でない道を歩んでいることも事実なのだ。たとえば研究によれば、パートナーの違反行為や非倫理的行為を弁解するとき、実は私たち自身がパートナーの罪悪感、恥ずかしさ、羞恥心の一部を引き受けていることが明らかにされている。それどころか、私たちはパートナーの行動に対して、本人以上に罪悪感を感じているかもしれないのだ。

兆候その3:関係が不健全なほど取引的であると感じる


関係を見直す必要がある3つ目の兆候は、一方のパートナーがもう一方のパートナーについて、自分にとってどれだけ「役に立つか」という観点で考え始めたときだ。

完璧な世界なら、私たちはただ単に誰かを愛したという理由で、その人と長く付き合える。だが残念ながら、完璧というものは存在しない。私たちは、相手が属する家族の地位、自分の目標を達成するために相手がどのように役立つか、その他、金銭的、物質的、性的な特典など、さまざまな要因に基づいて相手との関係を選択する。
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相手をリソースと考えることは完全に間違っているわけではないが、それが人間関係の基盤になっている場合は問題となり得る。なぜなら、本質的に起こっているのは、一方のパートナーが相手をさめた目で見ていて、自分にとって役に立つ間しかいっしょにいようとしていないという事態なのだ。

そして、実のところ、いつまでも「役立つ」人はいない。このような道を歩んだ先では、与える側、受ける側を問わず、深い失望を味わうことになるだろう。

もし今、そのようなことを感じているのなら、それは自分のせいではないことを知り、自尊心に影響を与えないようにすることが大切なのだ。目標が人を動かすことを思えば、目標を達成したことで、親密な関係を含むあらゆる種類の人間関係を、2人の間の取引、見返りのある契約と見なすようになる可能性がある。

このような気持ちと、健全な人間関係につながる他の配慮とのバランスをとることが大切だ。

結論


日頃から、自分たちの関係を振り返ることが大切だ。そうすることで長期的な問題に発展する前に、潜在的な問題を発見できるだろう。そのときに(1)妥協と責任の不均衡、(2)パートナーとの間の倫理的または道徳的な隔たり、(3)協力的というよりも取引的と感じる関係に気づいたならば、それはパートナー自身やカップルのセラピストといっしょにこれらの問題を掘り下げる良いきっかけとなる。不快な経験になるかもしれないが、長い目で見れば精神衛生上の救いとなるだろう。

翻訳=酒匂寛

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