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2022.08.09 14:30

【8月第1週資金調達まとめ】サステナブル野菜ブランド「ベジタス」のスプレッドが40億円調達

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、8月1週目の“注目のトピック”として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

スプレッド


調達額:40億円
調達先:出資元不明
備考:シリーズAラウンド / 事業会社、エンジェル投資家から調達

サステナブル野菜ブランド「ベジタス」や次世代型農業生産システム 「Techno Farm」を運営するスタートアップ。

「ベジタス」は、“サステナブルなベジタブル”というコンセプトのもと、環境にも配慮した栽培方法でつくられている。

露地野菜と比べ水使用量を約1/100まで低減すると同時に、食品ロスを削減することができる。

また、「Techno Farm」の技術を導入した世界最大規模の植物工場「テクノファームけいはんな」の運営も行なっており、ロボティクスやIoT、進化した設備技術を駆使して日産3万株のレタスを安定的に生産している。

2021年9月には、世界の優れた植物工場企業を表彰する“Vertical Farming World Awards”を受賞した。

2022年8月には、シリーズAラウンドにおいて、事業会社およびエンジェル投資家からの第三者割当増資により、総額40億円の資金調達を実施。

今回の資金調達を通して、新技術の開発投資、商品の販路拡大、新規事業の研究開発、海外事業開発への投資を行っていく方針だ。

スペースデータ


調達額:14億2000万円
調達先:Headline Asia / KDDI新規事業育成3号投資事業有限責任組合 / MZ Web3ファンド / Spiral Capital / THE CREATIVE FUND / グリーベンチャーズ / 前澤友作 / 宇宙フロンティア投資事業有限責任組合 / 富島寛 / 平尾丈
備考:シードラウンド

衛星データと3DCG技術を活用してバーチャル空間に現実そっくりの仮想世界を自動生成するAIを開発を行うスタートアップ。

同技術は、人工衛星から取得した地上の静止画像と標高データに機械学習を行い、地上の構造物を自動で検出・分類・構造化した上で、AIに地上の3Dモデルを自動生成させ、3DCG技術によって石・鉄・植物・ガラスなどの細かな材質も自動的に再現することができる。

2022年8月には、シードラウンドとして個人投資家含む計10社を引受先とする総額14億2000万円の資金調達を実施。

外部からの増資による資金調達は今回が初となり、今後は世界中で急拡大するメタバースやデジタルツインの需要に対応して、様々なソリューションを企業や行政向けに提供していく方針だ。
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文=STARTUP DB

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