アテネオリンピックで金メダルに輝いたときは「チョー気持ちいい」と発言して2004年の流行語大賞にも選ばれた北島ですが、その後の道のりは厳しいものでした。すっかりモチベーションが落ち、燃え尽きたかのようにスランプに陥ってしまったのです。
2006年の日本選手権では100m平泳ぎで1位を獲ったものの、200m平泳ぎでは表彰台を逃すまさかの4位を喫しています。同年、合宿直前に扁桃腺炎で入院するなどギリギリの状態で迎えたパンパシフィック水泳選手権大会の200m平泳ぎは2位でした。
隣のレーンでライバルであるハンセンが2分08秒50という世界新記録を樹立し、2秒以上遅れてゴールした北島は圧倒的な力の差を見せつけられます。しかし、このことが再び北島を燃え上がらせることになったのです。
五輪イヤーである2008年の北島はそれまでと打って変わって好調をキープ。北京オリンピックという大舞台においてアテネに続き100m平泳ぎ・200m平泳ぎで金メダルに輝き、2種目で二連覇という偉業を成し遂げました。北島は噛みしめるように、「アテネのとき以上に気持ちいいです。チョー気持ちいいです」とコメントを残しています。
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