新郎は等身大パネルだけど新婦は満面の笑み 史上初の宇宙結婚式|8月10日

Getty Images

2003年8月10日、国際宇宙ステーションに滞在中のロシア人宇宙飛行士のユーリ・マレンチェンコが、米国テキサス州のジョンソン宇宙センターにいるアメリカ人女性エカテリーナ・ドミトリエワと衛星中継を通して結婚式を挙げました。

宇宙に滞在中の宇宙飛行士が結婚式を挙げるのは史上初の出来事。
もともと、2人はユーリが宇宙での任務を終えて帰還してから結婚式を挙げる予定でした。ところが宇宙滞在期間が延長されてしまったため、宇宙と地上という約400kmの距離を超えて結婚式を行うことにしたのです。

2人は約200人の参列者の前で結婚を宣誓。国際宇宙ステーションでは仲間の宇宙飛行士が結婚行進曲を奏で、地上では新婦が宇宙へ向けて投げキッスを送りました。指輪と新郎が当日身につけていた蝶ネクタイは、無人の貨物輸送船プログレスで事前に宇宙に「空輸」されていたそうです。

宇宙での結婚式などまだまだ身近な話には感じられませんが、数年後には新郎新婦ともに宇宙にそろって結婚式を挙げるカップルがあらわれるかもしれません。高性能な巨大気球での宇宙観光ビジネスを推し進めているスタートアップ企業のSpace Perspectiveが、2024年分から宇宙旅行の予約を受けているからです。乗船費用は1人12万5000ドルで、宇宙旅行中に結婚式を挙げることもできるとのこと。高度約30kmなので正確には成層圏旅行であり宇宙旅行ではありませんが、地球を上から眺めるなど宇宙気分は十分味わえそうです。

連載:今日は何の日?

執筆協力=アステル

タグ:

連載

今日は何の日?

ForbesBrandVoice

人気記事