ビジネス

2022.08.12 12:00

アンフォーチュネートリー伝わらへん! デキる上司も使ってる「危険な」英語

石井節子
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わからんことをほっといてまで、空気は読まんでええ


私が大阪大学で日本国憲法を教えていたとき、生徒にはわからないことがあれば必ず質問をするように伝えていました。「あなたがわからんことは、教室にいる他の生徒も気になっていることかもしれん。質問することは、公共の利益に繋がるんやで。手を挙げて質問してな」。

私自身、大学院生の頃の師匠に言われたことは、「質問ができて一人前」です。そう教えられ、若い頃に質問力を磨いたことで自分の知識に繋がったと思います。「空気を読む」という、いい意味でも悪い意味でも使われる言葉が日本だけに存在しているように、日本人の多くは周囲を気にして行動します。結果、多くの人は気になることがあっても周りのスピードに合わせて過ぎ去ってしまい、「質問をする力」が養われないまま大人になってしまっているかもしれません。

同時に、「調べ方」も大事です。今や「ググれカス(聞く前に検索しろよ)」という言い方も古くなった感すらありますが、何でもかんでもただ検索すればよいわけではないです。正しい情報にあたっているのか、または専門家の解説に基づいた情報なのかを気にしながら調べなければなりません。特に現代社会は情報が多い分、正しい回答を探す力がより一層求められます。学術の世界では、先行研究をどれくらいしたかが重要視されます。これはいかに自分が正確な情報を集めることができたか、「調べる力」が試されます。

脱「それっぽい会話」で、トラブル回避


横文字を使うことで「それっぽい質問」ができれば、「それっぽい回答」ができてしまう。それくらい、横文字は衣が何倍もついたエビの天ぷらのように、自分の発言を「大きく見せる力」があるんです。

今日からできることは何か。横文字が多すぎて100%理解できなかった会話に出くわしたとき、「どういう意味ですか?」と聞く自信を常に持つことです。周囲が理解してそうに見えたとしても、みんな「わかったふり」をしているだけかもしれません。

一方で横文字を使う側は、カタカナを用いなくても日本語で伝えたいことを全て説明できるかまずは考えてみてください。専門家が一般人と話すとき、言い換えができない専門用語があれば別のわかりやすい言葉を駆使して説明するか、解説をしながら横文字を使います。いずれも、一般的でない言葉はきちんと説明しようと心がけた上での行動です。

ビジネスでも、日本語に置き換えられない横文字を使うときは、それについて説明が必要かどうかを考えるといいかもしれません。社内で使われている共通言語の横文字の場合、本当にそれが組織全体に認識されているものかどうか、一度立ち止まって考えるといいでしょう。

そうすることでみんなが理解でき、トラブルに繋がらない安全な会話に近づけると思います。

文=裵麗善/Ryoseon Bae 編集=石井節子

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