3. 多様な経験を求める
より賢くなるもう一つの方法は、多様で興味深く、予想できない状況に自らをさらすことだ。オハイオ州立大学の調査では、人々は新たな体験をした場合、学ぼうとしていなかった場合でも新たな情報を取り入れ、それをより効果的に保持しやすくなりがちなことが判明した。
困難に備えさせる夢と同じで、さまざまな体験は新たなものに対する寛容さを与え、新しいものを認識・保持する能力を高めてくれる。
思考の制御
より多くのことを学び記憶力を高めるもう一つの方法は、考え方を制御することだ。
4. 集中力を強化する
学習には集中した取り組みと作業に没頭することが必要だ。そして人は、より注意深くなることを学ぶことができる。テキサス大学の調査では、人は変化する内容にさらされた場合、それに適応して集中力を高めることが必要になるため、内容が変わらない状況で訓練した場合の学習速度と比べ学びの速度が向上したことが判明した。
私たちは常に非常に多くの情報にさらされているため、作業に深く集中することは難しい場合がある。継続的かつ部分的に注意を向ければ、効果や効率性が失われかねない。
一つの作業に全集中力を向ける練習をしよう。アラームを設定し、一定の間集中できる時間を確保できるようにし、刺激を受ける作業を選んで退屈しないようにする。より集中できるよう、質問したり他者を関与させたりして作業に能動的に関わること。
5. 自分を信じる
あなたはこれまで賢いと言われたきたかもしれないし、あなたには必要なスキルや性質がないと言われたことがあるかもしれない。どちらのフィードバックも、賢さと能力は停滞し変わらないものだと示唆しているため非常に有害だ。学びや発達、成長、適応の能力は現実として、生涯を通して強化できる。
カリフォルニア大学やコロンビア特別区大学、ニューヨーク大学の研究者らによる別の研究では、知性は鍛えることができ学習目標は達成可能なものだと気づかせられた学習者は、より大きな成功を収めることが分かった。
この考え方はグロースマインドセットと呼ばれ、自信だけでなく新たなスキルを高める上で必要な活力を与えてくれる。
変化しないものはもちろん存在しないが、近頃は物事が以前よりもより急速かつ大幅に変化しているようだ。あなたの学習・成長能力は、成功だけでなく幸せをけん引する変数となるだろう。
燃え尽き症候群は、身動きが取れない感覚や悲観的な考え、無能感を持つことが特徴だ。そのため学習を受け入れ、より賢くなって記憶力を向上させる方法に焦点を当てれば、自分自身の活力や、希望に満ちた将来へと踏み出す力を高めることができる。