経済・社会

2022.08.08 07:00

英国も0.5%利上げへ イングランド銀行が2022年中の景気後退を予測


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Getty Images

意外な事実と背景

イングランド銀行は、英国のインフレ率は2023年を通じて「非常に高い水準」にとどまり、目標とする2%の水準に低下するのは2年後だと警告した。

イングランド銀行の利上げは、急騰するインフレに歯止めをかけようと欧州中央銀行(ECB)と米連邦準備制度理事会(FRB)の同様の動きに続くものだ。

ECBは先月、予想を上回る0.5%の利上げを発表し、11年ぶりの利上げを行なった。先月末のユーロ圏の年間インフレ率は8.9%で、これは通貨ユーロを使用する19ヵ国による圏域としては過去最高だ。利上げにもかかわらず、ECBのクリスティーヌ・ラガルド総裁は、来年欧州の景気後退が起こる可能性はないと考えていると述べた。

7月下旬、FRBは米国の6月のインフレ率が9.1%と40年ぶりの水準に急上昇したことを受け、2ヵ月ぶり2回目の0.75%の利上げを発表した。米経済分析局が発表したデータによると、米国の6月までの3ヵ月間の国内総生産(GDP)は2四半期連続で縮小し、定義上は景気後退に突入したことになる。

翻訳=溝口慈子

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