財務省が2日の声明で、プーチンと「親密な関係にある」と指摘したカバエワは、2014年以来、ロシア最大のメディアコングロマリットを率い、親ロシア派の新聞やテレビ、ラジオ局を支配している。
彼女は2007年から2014年まで、プーチンが支配する政党の「統一ロシア」所属の国会議員を務めていた。英国と欧州連合(EU)はすでにカバエワを制裁対象に指定している。
ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、米当局は今年に入りカバエワへの制裁を検討したが、「事態のエスカレーションを避けるため」に踏みとどまっていたという。
プーチンは長年、カバエワとのロマンチックな関係を否定してきたが、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、米当局は、カバエワがプーチンの愛人であり、少なくとも3人の子供の母親だと認識しているという。また、彼女とその子供たちはスイスに住んでいる模様という。
現在39歳のカバエワは、ロシア政府とつながりを持つ前は新体操選手として活躍し、2004年のアテネ五輪で金メダルを獲得したほか、14の世界選手権で入賞していた。