アウトレット品を販売するサックス・オフ・フィフスの電子商取引サイトは現在、服のレンタルと定額制サービスで中古ファッション界を開拓したレント・ザ・ランウェイからの中古のレンタル衣料を提供している。
両社はこの提携について、新たな顧客を引きつけ、顧客と関わる中で双方の利益になるものと説明した。
サックス・オフ・フィフスのページ・トマス最高経営責任者(CEO)は「中古品を通し、当社の高級品の品ぞろえを拡大する非常に大きな機会があると考えている」と述べた。
トマスはインタビューで、レント・ザ・ランウェイとサックス・オフ・フィフスには「デザイナー商品を真に好む共通の顧客」がいると説明。この提携により、サックス・オフ・フィフスは既存のブランドを拡大するだけでなく、レント・ザ・ランウェイが持つ新たなブランドを顧客に提供できるようになる。
レント・ザ・ランウェイの共同創業者ジェニファー・ハイマンCEOはインタビューで「レント・ザ・ランウェイにとってこの提携は、潜在的な顧客プールを拡大し、当社が所有するデザイナー商品の在庫の質を新たな顧客に簡単に体験してもらうための方法だ」と語り、「ファッション分野で急成長を遂げている中古品とリセール(再販売)に焦点を当てた当社の総体的な戦略の一環として、この提携を捉えている」と述べた。
ハイマンによると、レント・ザ・ランウェイは新型コロナウイルス感染症の流行中にリセール戦略を大幅に拡大した。
「レント・ザ・ランウェイは、当社の顧客層と、リコマースの成長から利益を得たい他の小売企業の両方に大規模なリセールを提供できる非常に数少ない小売業者の一つ」とハイマン。彼女によると、同社は800強のデザイナーから在庫を調達している。
同社は1つのドレスを全てのサイズで調達し、特定の最小在庫管理単位(SKU)を多数注文する。他のリセールサイトは個別の顧客から在庫を調達するため、正しいサイズや商品を見つけることはまるで宝探しのようだ。
「当社のサイトで転売品を買うときは、在庫が幅広く深くそろえられていて、従来型の高級品販売のように感じる。こうした在庫は実は選別されていて、当社ではどの在庫をウェブサイトに載せるかを管理している」(ハイマン)