2位以降は米シカゴ、コロンビア・メデジン、英グラスゴー、オランダ・アムステルダムが続いた。トップの20都市には、北米からカナダ・モントリオール(9位)と米ニューヨーク(20位)もランクインしている。
1位のエディンバラについて、タイム・アウトの北米担当コンテンツディレクター、ウィル・グリーソンはこう語る。「同市は各項目で高評価を獲得し、世界で最も美しく、最も歩きやすい都市としてトップに立った。また、自然の中を散策する場所としても人気があり、新しいエキサイティングな体験もたくさんできる」
昨年のトップ5は、上位からサンフランシスコ、オランダ・アムステルダム、英マンチェスター、デンマーク・コペンハーゲン、ニューヨークだったが、今年はそれから大きく変動した。グリーソンによると、昨年のランキングは都市の住みやすさを重視したもので、各都市が新型コロナウイルスの流行に対しいかに一丸となって対処したか、コミュニティー意識やレジリエンス(回復力)、環境問題への取り組みに主眼が置かれた。
「コロナ禍で外出ができない中、都市部に暮らす意味はなくなってしまうのではと思うところだが、ふたを開けてみると、コミュニティー意識はかつてないほど高まり、人々は互いに助け合い、地元の企業やイニシアチブを支えていた」(グリーソン)
サンフランシスコが今年トップ20に入らなかった理由の一つは、回答者の90%から物価の高い都市だと認識されていたことだった。しかし評価の高かった項目もあり、最も先進的な都市とされたほか、街の美しさやストレスのなさを指摘した人がいずれも80%に上った。
ニューヨークも、前年の5位から15も順位を下げた。グリーソンによると、ニューヨークがフレンドリーな街だと答えた回答者はわずか23%だった一方、物価が高いと答えた人は93%、リラックスできないとした人は61%に上った。しかし高く評価された部分もあり、今年はトップ20にとどまった。回復力は世界一と評価され、芸術・文化や美術館・博物館に関しては3位、移住先としての人気も1位だった。