鉄道大手トレニタリアは先月11日、ローマのフィウミチーノ空港と主要観光地のナポリとフィレンツェを結ぶ3路線の直通列車の運行を開始。運行時刻はフィウミチーノ空港の発着に合わせて設定された。空路で到着した乗客は、「フレッチャロッサ」と呼ばれる高速列車に乗り、短時間でイタリアの主要観光都市間を行き来できる。
3路線は、フィウミチーノ空港とナポリの中央駅やアフラゴーラ駅(高速列車の停車駅だ)、そしてフィレンツェのサンタ・マリア・ノベッラ駅とフィウミチーノ空港を結ぶもので、イタリア北部と南部の間の移動がより楽になる。
フィレンツェは、ウフィツィ美術館などで鑑賞できる世界トップクラスの芸術作品や、市外に足を運ぶことで楽しめるトスカーナ州ののどかな田園風景で有名だ。一方、ピザ発祥の地であるナポリは、グルメ好きに人気の都市で、美しいアマルフィ海岸の玄関口でもある。
ローマのフィウミチーノ空港は発表で、新たな鉄道路線との連携により、旅客はナポリやフィレンツェを夜明けに出発し、午後にはニューヨークに到着できると説明。今後も鉄道との連携を強化し、近い将来、航空便の利用者が鉄道の出発駅で荷物を含めてチェックインできるようにする計画を示した。