テスラ株は、時間外取引で0.4%上昇した。
同社は今年6月に、925ドルの株式をより手頃な価格にする方法として3:1の株式分割案を発表した。4日の終値に基づくと、新たな株価は308ドル程度になる。今年に入りテスラの株価は約20%下落しているが、2020年8月の前回の株式分割以降に200%以上急騰している。
株式分割は企業の市場価値に影響を与えないが、個人投資家たちがより手頃な価格で取引を行うことを可能にし、短期的に株価の押し上げ要因になる。
テスラの株価は、6月上旬の3対1の株式分割のアナウンス以降に30%以上上昇している。一方、約2年前の5対1の株式分割の発表後の20日間では、70%以上の上昇を記録していた。
今年に入り、複数のテック大手が株式分割を発表して株価を上昇させた。グーグルの親会社のアルファベットは2月に20対1の分割をアナウンスした。アマゾンもその1カ月後に20対1の株式分割を発表した。
テスラが先月発表した、第2四半期決算は調整後利益が市場予想を上回った。中国でのロックダウン(都市封鎖)が生産に影響したものの、人気車種の値上げが利益を押し上げた。同社の四半期の総売上高は169億ドルで、前年同期比42%増となったが、過去最高だった前四半期の187億ドルからは減少した。
一方で、シティのアナリストは、テスラの株価が割高で「50%以上急落する可能性がある」と指摘し、「売り」のレーティングを継続している。